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強制連行の史実伝え 大学生が相模湖のダム建設の映画制作、上映へ/相模原

社会 神奈川新聞  2013年07月26日 23:49

相模湖(相模原市緑区)のダム建設で、中国と朝鮮半島から強制連行され多くの人が従事した歴史に光を当てた映画「飲水思源(いんすいしげん)」を、東京造形大学の学生らが制作した。「史実を次の世代に伝えていきたい」という思いが地域の人たちと一致し、県立相模湖交流センターで28日催される相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会で上映されることになった。

監督を務めたのは、中国人留学生で東京造形大2年の張翔龍さん(25)。インターネットでダム建設の歴史を知り、昨年10月に相模湖畔で飲食店を営む「相模湖・ダムの歴史を記録する会」代表の橋本登志子さん(63)のもとを訪ね話を聞いた。

「相模湖の歴史に興味が持てるような映画を作りたい」。大学で映画を専攻するクラス仲間を制作スタッフに、ことし5月から7月にかけて相模湖を中心に撮影した。帳さんの彼女で、別の大学に通う韓国人留学生もスタッフに加わってもらった。

帳さんが歴史を学ぶ意味について語る。「自分自身が中国人で、彼女は韓国人。日中韓は近い国なのになぜ力を合わせ、仲良くできないのか。過去があり、現在がある。昔の過ちを繰り返さないために橋本さんの会が活動に取り組んでいると言われ、その通りだと思った。若い世代が歴史をどう思うかを問い掛ける映画にしたかった」

子どもでも理解しやすい作品に、と主人公の中国人留学生の男性が湖畔で少女に出会うという物語に仕上げた。そのストーリーに、主人公の曾祖父が強制連行されてダム建設に従事したという歴史を回想する形で盛り込み、強制労働から逃亡する場面などを入れた。張さん自ら主人公を演じた。

史実の描写のチェックや表現のアドバイスで協力してきた橋本さんは「昔の部分がうまく挿入されている。ラブストーリーのように作られ、物語に入り込みやすい。若い感性で史実を伝えていく取っ掛かりになれば」と上映を楽しみにする。

追悼会は午後1時半から。問い合わせは、事務局・太田さん電話042(684)3514。

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