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格安で笑いを届けて17年 八起寄席が公演100回/相模原

神奈川新聞  2013年07月16日 22:35

「グリーンホール八起寄席」100回記念の出演者ポスターを手にする唐沢さん夫妻=相模原市南区の焼き肉店「八起」
「グリーンホール八起寄席」100回記念の出演者ポスターを手にする唐沢さん夫妻=相模原市南区の焼き肉店「八起」

相模原市南区のグリーンホール相模大野(現・相模女子大学グリーンホール)を会場とする「グリーンホール八起寄席」が、15日で100回を迎えた。地元の焼き肉店夫妻ら落語好きな市民でつくる実行委員会と、施設側の市民文化財団が手掛けてきた名物落語会。「気軽に生の落語を楽しんでほしい」との思いで17年間回を重ね、大台に達した。

小田急線相模大野駅近くで焼き肉店「八起」を営む唐沢章さん(72)、時子さん(67)夫妻。「若手落語家が出演場所がなくて困っている」と知り、1986年から店の定休日を利用して低料金の落語会「八起寄席」を開いている。

その唐沢さん夫妻にグリーンホールでの協働事業を持ち掛けたのが当時、市民文化財団の事務局長だった樋口武さん(69)だ。若手を呼んで安い料金で楽しめる落語会に、との考えで互いが一致。97年から奇数月の第3月曜日に定期開催するようになった。

出演者の交渉や会場の運営、後片付けなどは、唐沢さんら実行委員会メンバー約15人が手分けして行っている。落語家は、東京の落語4団体から所属一門を超えて出演。財団側は会場の提供と広報を分担する。

100回記念は特別寄席として、昼夜2回開いた。落語4団体で八起寄席の幹事を務める落語家らが総出演し、節目に花を添えた。昼の部では、過去最高の約260人が来場して満席となる盛況ぶりだった。

章さんは「昔からある落語という文化をこれからも大事にしたい」と、通過点の100回に思いを新たにする。時子さんも「お客さんが喜んでくれて、演ずる落語家さんがうれしく、お手伝いする私たちも楽しい。その気持ちは八起寄席を始めた時から変わらない」と、元気いっぱいだ。

樋口さんは異動で財団を離れた後も、実行委員会の事務局担当として「グリーンホール八起寄席」を支え続ける。学生時代は落語研究会に在籍していただけに「生の落語を聴くファンが増えてきたのがよかった」とうれしそうだ。

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