1. ホーム
  2. 社会
  3. 遭難救助に効果 横浜・円海山周辺の緑地ハイカー案内板が一新、増設検討も/神奈川

遭難救助に効果 横浜・円海山周辺の緑地ハイカー案内板が一新、増設検討も/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年06月18日 11:09

瀬上市民の森に設置されているキロポスト
瀬上市民の森に設置されているキロポスト

横浜市が市南西部にある円海山周辺の緑地「横浜つながりの森」の案内板「キロポスト」を見やすいように再整備する方針であることが17日、分かった。キロポストには現在地を示す記号が記されており、ことし5月には迅速な遭難救助に一役買っている。市はキロポストの増設も検討する方針で、市環境創造局は「今後、年配のハイカーが増えると見込まれる。環境整備を進めていきたい」としている。

同局みどりアップ推進課によると、横浜つながりの森(約700ヘクタール)は多摩から三浦半島へと続く「多摩・三浦丘陵群」の一部。八つの森や緑地、公園に七つのハイキングコースがあり、コース沿い77カ所にキロポストが設置されている。キロポストは金属製で高さ約0・7~2メートル。「港南台方面」などの誘導サインとともに「A3」など数字と英語を組み合わせた現在地を示す記号が記されている。しかし、設置から11~18年が経過しており、市民からは「汚れて見えにくい」と改善を求める声が上がっていた。

また、キロポストを遭難救助に役立てようという動きも本格化している。

ことし5月中旬、70代の男性ハイカーが金沢区内のハイキングコースで転倒して動けなくなった事故では、119番通報の時に近くに設置されていたキロポスト表示を伝えたことで正確な位置の特定につながり、迅速な救助に結びついた。

市消防局によると、遭難者や同行者が衛星利用測位システム(GPS)機能付き携帯電話で通報しても機種や電波状況などで位置特定に時間がかかるケースもある。GPS機能がない場合は通報者からの聞き取りで位置を推定しなければならない。目印になるものが少ない山ではさらに救助に時間を要することになるが、近くのキロポスト表示が確認できれば「非常に有効な目標になる」という。

市は今夏に向け、既存のキロポスト表示を見やすく再整備するとともに、今後は増設に向けた検討も始める方針。鉄塔や給水塔などキロポスト以外にも目印になりそうな構造物を調査し、消防局と情報共有することで遭難救助を想定した連携強化も図る考えだ。

キロポストの再整備や増設を訴えてきた輿石且子市議(自民党)は「健康増進への取り組みもあり、中高年ハイカーは増加傾向にある。遭難やけがなど、万一の際の手助けになるよう再整備に期待したい」と話している。

【】


シェアする