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震災で東北3県の消防団198人殉職、安全確保へ対策急ぐ

社会 神奈川新聞  2013年06月15日 23:41

巨大津波が迫る中、水門閉鎖や避難誘導などに身をていした東北3県の消防団は、数多くの住民の命を守る一方、約200人もの団員を失った。その反省から、団員の命を最優先にする態勢が求められている。

総務省消防庁によると、東日本大震災で活動中に死亡、行方不明となった消防団員は岩手、宮城、福島の計198人。岩手県大槌町では津波でさらわれそうな人を消防車両のホースで救助中、後続波にのまれた3人が犠牲になり、避難しない住民らを説得していた宮城県岩沼市の4人は津波に流されて帰らなかった。

殉職者を含め、約50人もの仲間を失った岩手県陸前高田市の大坂淳消防団長は「防災無線は聞こえず、正しい情報が入らなかった。団員を逃がそうと叫んで回ったのだが…」と悔やむ。

危険を顧みない活動ぶりは称賛もされたが、同庁は「団員の安全確保は極めて重要な課題」と重く受け止め、有識者らと対策を検討。昨夏にまとめた報告書で「団員が自らの命を守ることがその後の消防活動で多くの命を守る基本」と明記し、待避ルールを定めるよう自治体に促した。

これを受け、県内の沿岸市町も対策を急ぐ。横浜市は今年3月、活動マニュアルを定め、東京湾を対象とした津波警報で到達予想時刻が迫っている場合は集合せずに避難するよう求めた。逗子市も昨年末、活動の際は待避時間を考慮するよう促す手引を作成。横須賀市や平塚市なども本年度中のマニュアル整備に向け作業に着手している。

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