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NPO法人が外来種のカメ捕獲 むやみな遺棄に警鐘/川崎

社会 神奈川新聞  2013年06月03日 23:07

前日に設置したかごで外来種のカメを捕獲する山崎さん=多摩区
前日に設置したかごで外来種のカメを捕獲する山崎さん=多摩区

川崎市多摩区の多摩川で2、3の両日、飼い主によって遺棄されたとみられる外来種のカメの捕獲作業が行われた。在来種の魚や植物が食べられ、川の生態系に悪影響を及ぼす恐れがあることから、地元のNPO法人おさかなポストの会が初めて実施。同法人創設者の山崎充哲さん(54)=同区=は「最後まで飼育する責任と覚悟を持ってほしい」と飼育者に警鐘を鳴らしている。

多摩川で外来種のカメが目立ち始めたのは、5月の大型連休明け。飼育が困難になった魚やカメを一時保護してきた2005年設置の「おさかなポスト」(同区)でことし4月中旬、カメの引き取りを中止したことなどで、川へ遺棄する飼い主が増えたとみられる。

現在は一報を受けた上で、カメを同法人の飼育管理事務所などで預かっている山崎さんは「どうしても飼えなくなった場合は必ず相談して」と、むやみに遺棄しないよう呼び掛けている。

外来種のカメが川に放置されると、コイやフナの稚魚といった魚や水草が食べられたり、在来の魚のすみかを奪われたりと、生態系が乱れることが懸念される。連休明けから100匹近くの外来種のカメが姿を見せるようになり、「早急に手を打たないといけない事態」となったことから、今回の捕獲に乗り出した。

川崎河川漁協や大学生など計15人のボランティアが協力。2日正午すぎから、特にカメの姿が多く見られる二ケ領上河原堰(ぜき)で、餌として魚の切り身を添えたかご15個を設置。3日午前9時半ごろから、中に入り込んだカメ計25匹を次々と引き上げた。

いずれもミシシッピアカミミガメを中心とする外来種で、10~25センチと体長もさまざま。このほか、川で繁殖した3センチほどの同品種のカメ2匹も網で捕獲した。

山崎さんは「これは氷山の一角。このエリアだけでも100匹以上、多摩川全域では万単位の外来種のカメがいる」と推測。多摩川本来の生態系を守るため、引き続き捕獲に取り組んでいくという。

捕獲したカメは同事務所で保管。殺処分はせず、もらい手を募っていく。活動はすべてボランティアによって支えられており、山崎さんは飼い主への啓発などに「行政も動きだしてもらえたら」と訴える。

支援者やカメの飼育希望者を随時募集している。問い合わせは、山崎さん電話090(3209)1390=午前10時~午後8時。

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