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〈鎌倉市議選〉市の課題(下) 子育て、観光 訴え熱く

選挙 神奈川新聞  2017年04月20日 02:00

日曜日に観光客でにぎわう鶴岡八幡宮。混雑や渋滞の緩和も課題だ =16日、鎌倉市雪ノ下
日曜日に観光客でにぎわう鶴岡八幡宮。混雑や渋滞の緩和も課題だ =16日、鎌倉市雪ノ下

 選挙戦も半ばを過ぎた鎌倉市議選。子育て支援や、2020年東京五輪・パラリンピックを見据えた観光施策を重視する候補者は多い。23日の投票日に向け、自身が掲げる取り組みへの支持を訴えている。

 市は10月から子どもの通院医療費を、所得制限を設けた上で中学3年生まで無料化する。松尾崇市長は「子育て世代をターゲットにした施策を充実させ、多くの人に定住してもらいたい」と意気込む。

 子どもの居場所づくりなどを掲げる候補は「小児医療費助成を拡充したのは評価できるが、所得制限は撤廃するべき」と訴える。所得制限なしで中学卒業まで医療費を助成する県内自治体は16年12月現在ですでに10を数え、さらなる支援充実が望まれている。

 若い世代の定住促進や流出に危機感を抱く候補も少なくない。現職候補は「鎌倉での雇用は多くないし、若い世代のニーズに合った住宅がもっと増えなければ定住は難しい」と指摘。「大胆に家賃補助などを考えてもいい」と提案する新人もいる。

 観光施策では、3年後に迫る東京五輪・パラリンピックを見据え、ある候補は「鎌倉時代以外の歴史にも目を向け、世界にアピールし交流を促すべき」と観光地としての魅力を高める取り組みを重視する。とはいえ、観光客が集中する土日祝日の旧鎌倉地域は混雑と交通渋滞が深刻だ。市は特定の道路の通行料を車両に課すことで交通量を抑制する「ロードプライシング」の導入を目指しているほか、公衆トイレの増設も進める。新人候補は「受益者負担の視点から、観光客にお金を落としてもらう仕組みが必要。ロードプライシングは進めるべき」と訴える。

 鎌倉の夏の風物詩である花火大会が、ことし中止となったことも波紋が広がっている。市議会が3月、市観光協会に対する市の補助金を削除する予算案を可決。大会実行委員会の事務局を担ってきた協会が実行委退会を決めたためだ。市議選の結果次第で議会の意向が変化するのか注目される。


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