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品質高め風評被害克服、「足柄茶」販売開始/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年04月30日 22:15

今シーズンの「足柄茶」の販売が30日、山北町川西の直売所で始まった。一時的に出荷停止を余儀なくされた2年前の原発事故以降、風評被害もあって売り上げが回復しない中、栽培や加工の課程にこれまで以上にこだわり、品質の向上を目指している。

「味が良くなることは間違いない。この手法が広まり、足柄茶の評価がさらに高まってくれれば」

県農協茶業センター(山北町川西)が着目したのは、三重県北部などの茶産地で既に取り入れられている遮光ネット。太陽光を遮ることで土からの養分をさらに吸収するようになり、甘みが増すという。

品質を高めて風評被害を克服しようと模索を続ける同センターの呼び掛けで、同町や小田原市、清川村の農家が今シーズンからネットを導入した。

半世紀ほど前から活用している“先駆者”の細谷善国さん(64)=山北町谷峨=の茶園では、約2万平方メートルのうち約3千平方メートルにネットを設置。「手間や費用は掛かるけれど、足柄茶をよりいいものにしたい」と思いを込める。

最近の消費者の傾向に合わせる努力もしている。各農家が収穫した茶葉を蒸す段階で、堅い葉を分別。蒸気にかける時間を長くして、葉が柔らかくなるよう徹底した。そうすることで湯を冷まさないで茶を入れても、渋みが抑えられるという。

原発事故以降、イメージキャラクターやボトル缶の刷新などを次々と打ち出して、イメージ回復を図ってきた足柄茶。渋みとほのかな甘みが舌に残る味わいが魅力で、同センターは「今年の出来栄えは良い。一人でも多くの人に味わってほしい」とPRに余念がない。

足柄茶の購入は、電話や同センターのホームページからでも可能。5月上旬からは、県内の農協が運営する農産物直売所でも販売されるという。問い合わせは、同センター電話0465(77)2001。

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