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熊本の教訓(2)活断層 生かせぬまちづくり

社会 神奈川新聞  2017年04月17日 09:36

活断層の痕跡を探しながら、これまでの調査成果を伝える浅見さん。周辺では宅地開発が進む =3月18日、横須賀市内
活断層の痕跡を探しながら、これまでの調査成果を伝える浅見さん。周辺では宅地開発が進む =3月18日、横須賀市内

 「この辺りだったはずだが、おかしいなあ」。市民団体「三浦半島活断層調査会」の浅見茂雄顧問が首をひねった。地図に目を凝らし周囲を見渡しても、目当ての地点が見つからない。

 3月半ば、その姿は横須賀市の西海岸にあった。斜面に整備された住宅地で記憶をたどり、行きつ戻りつその場所を探すと、新たに開発された宅地が行く手を阻んでいることに気が付いた。「これじゃあ、見に行けないな」

 約20人の参加者を引き連れて訪ねたのは、北武断層の西側部分。横須賀、三浦両市などを横断するように分布する「三浦半島断層群」を構成する活断層の一つだ。その一部と考えられる露頭が目当ての場所だった。



 直下型地震を引き起こす活断層の危険性を世に知らしめた1995年の阪神大震災を機に、同年7月に産声を上げた調査会。北武断層の西側には、新規の会員や住民に活断層の「現場」を案内する発足20周年記念の連続観察会の5回目で足を運んでいた。

 初回開催後の昨年4月に熊本地震が発生。翌5月に案内した北武断層の東側では、断層直上の住宅建設を避けるべく野比地区で進められた画期的なまちづくりの状況を知るため、“緩衝地帯”として整備された公園を見に行った。

 「同じような断層回避のまちづくりをさらに進めるべきだ」との思いが浅見顧問にはある。阪神のときのように、活断層が大地を切り裂いて地表に現れ、建物を損壊させる恐れがあるからだ。


 

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