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一等地どう生かす 大磯町が購入の駅前駐輪場用地、活用方法検討へ/神奈川

政治行政 神奈川新聞  2013年04月03日 12:16

大磯町が購入した大磯駅前の約5千平方メートルの土地(正面左側)。県道をはさんで右側の洋館が国登録有形文化財「旧木下家別邸」=大磯町大磯
大磯町が購入した大磯駅前の約5千平方メートルの土地(正面左側)。県道をはさんで右側の洋館が国登録有形文化財「旧木下家別邸」=大磯町大磯

大磯町が昨年11月に駐輪場用地として購入したJR大磯駅前の土地約5千平方メートルについて、近く活用方法の検討が始まる。町は、町民を含めた検討委員会を5月以降には立ち上げたいとしており、4月中に委員構成など委員会の概要を決める。財政が厳しい中で4億6500万円もの巨費を投じた駅前一等地とあって、新駐輪施設のあり方や土地利用について多様な意見が出ている。全町挙げての論争になりそうだ。

大磯駅前には現在、東駐輪場(668台)と西駐輪場(837台)があるが、西駐輪場の契約は2014年4月に終了。東駐輪場も老朽化しているため、町は計1500台分の新駐輪施設用地として、マンション計画がストップした元別荘地の購入に踏み切った。町は早急に建設に入りたいとしている。駐輪施設を建設しても、スペースが残るため、用地全体の活用方法を検討委員会で考えたいとしている。

用地は、北東側に築山(人工的に作った山)があり相模湾が望めるなど風情のある空間。また、県道をはさんで国登録有形文化財の洋館「旧木下家別邸」に面し、大磯観光の玄関口に位置する。

このため、景観、環境を重視する町民からは「できるだけ現状のまま保全すべき」「町民の集いの場、防災広場にもなる」などの声が上がった。町民グループによる見学会も数回開催され、保全を求める意見が強まっている。一方、観光関係者からは「大磯の文化人の作品を展示したり、史跡を紹介できるような観光拠点を設けるべきだ」との指摘もある。

多様な意見がある中で、ほぼ共通した主張は「拙速に決めるべきではない」。また、「新駐輪施設は分散させ、駅前用地の施設は最小限にすべきだ」との声も多く、分散先として幾つかの場所も指摘されている。経費がかかっても「地下式を検討すべきだ」との意見も根強い。

ところが町は、新駐輪施設の概要について、すでに町自転車等駐車対策協議会で検討を進めており、6月中には1500台分で基本設計に入るという。協議会と新たにつくる検討委員会の役割や結論に矛盾が生じる可能性もある。

新駐輪施設の規模や形態、観光拠点の整備の是非のほか、通学路の安全やバリアフリー化などのため用地を削って周辺の歩道や車道を拡幅すべきかも論点の一つ。東駐輪場の跡地利用も検討が必要だ。財政上の制約もある。

「検討委員会の委員構成を検討する委員会が必要」(町関係者)、「結論は町長選(来年冬)まで持ち越されるかもしれない」(町議)など、議論の紛糾も予想されている。

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