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1票格差訴訟で15区も違憲:県内有権者、早期是正求め/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年03月27日 00:21

「政治家は真剣に考えてきたのか」「政治の原点が軽視されていることへの警告だ」。全国で無効や違憲といった判決が出た1票の格差訴訟では、神奈川15区も違憲とされた。県内の有権者たちは、司法の警告を真剣に受け止めてこなかった国会議員への不満を表すとともに、早急な是正を望んでいる。

問題を長年にわたり放置してきた政治家の怠慢を指摘するのは、秦野市に住む足柄茶の生産農家・高梨孝さん(55)。「機運が高まった今、是正に取り組むべき」と、ゆがみを直す好機とみる。「今変わらないと、また長い間解決されないままになる」と早急に取り掛かることを求めた。

相模原市緑区の市民団体事務局長の大橋孝夫さん(62)も「何回もあった司法の指摘に対し、真摯(しんし)に受け止める謙虚さを忘れていたのではないか」と国会議員の姿勢に疑問を持つ。神奈川の各小選挙区の「格差」が、人口が最も少ない高知3区と比べ2倍前後となっている現状を「政治への無関心と、投票率の低下をもたらす」と危惧している。

「違憲」と判断された衆院15区(平塚、茅ケ崎市、中郡)の有権者、二宮町の市民団体代表・田口謙吉さん(64)は「県内最低の投票率なのに当選者は全国1位の得票数だった。いかに違憲状態であるかを数字が示している」と指摘。「小選挙区制度は問題が多く、選挙制度そのものを変える必要がある」と強調する。

県内最多の有権者がいる10区(川崎市川崎、幸、中原区)では、中原区の一部を18区(高津、宮前区)に編入する見直し作業が進んでいる。川崎区の自営業・稲生正之さん(54)は「都市部は有権者が多くて仕方ないと思っていたが、『違憲』判決がたくさん出て不公平なのだとあらためて気付かされた」と一連の裁判の意義を受け止める。

今回こそ、是正に向けて動くのか。横須賀市の自営業男性(72)は「自分たちの議席数を自分たちで決めるっていいですよね。良心的な政治家はいないのか」とため息混じりに話した。

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