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小さな役者舞台に、日本伝統芸能振興会が担い手育成へ生徒募集/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年03月24日 23:53

横浜では初めての公演となった「こども歌舞伎」=横浜市中区の県民共済みらいホール
横浜では初めての公演となった「こども歌舞伎」=横浜市中区の県民共済みらいホール

小さな歌舞伎役者が舞台に上がり、大見えを切った。NPO法人日本伝統芸能振興会が主催する「こども歌舞伎」が24日、横浜市中区の県民共済みらいホールで上演された。昨年10月の同会横浜支部(都筑区)発足を記念、親子ら約600人が観覧した。支部は今後、周辺の子どもたちを対象に“役者”を募集していく。

小さな役者がげたを踏みならし、番傘を手に登場してくる。通る声でセリフを響かせる。ざわつく会場が、瞬時に静かになった。

日本伝統芸能振興会の指導で学ぶ小中高生らが演じたのは、「白浪五人男」。歌舞伎の代表的な演目だ。8年前に発足した同会東京本部で基本的な所作や礼儀、発声法などを学び、都内を中心に公演を続ける。

4年前から通う東京都立高校1年の小倉大河さん(16)は、「最初は堅苦しいイメージがあった。細かい礼儀作法なども大変だけど、舞台に立つと本当に楽しい」と魅力を話す。

同会は伝統芸能の継承、普及、次世代の育成などを目的にする。歌舞伎は2009年に世界遺産に登録されたが、同会は生ける文化であるはずの芸が「遺産」となることに危惧を抱く。

同会専務理事で狂言作家の竹柴源一さんは、「歌舞伎はもともと庶民の娯楽であり、家柄や血筋がなければできないというのは大きな間違い。女性だって舞台に上がれる。小さな頃から訓練と努力を積めば、誰でも市川團十郎になることができる。少数の『家』でやっていては、20年後には活力がなくなる」と語る。

同会はさらなる普及を目指し、昨年10月に横浜支部を発足。今回の横浜初上演を機に、生徒を募集する。支部長に就任した篠崎始さんは「小さな子に楽しんでもらい、底辺を拡大させたり、担い手を育てたい。興味がある人は見てみてほしい」と話していた。連絡は同会横浜支部電話045(941)6655。

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