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スピード開花に困惑 県内の桜祭り関係者、花冷えに期待も/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年03月23日 10:35

大勢の花見客を見込み出店準備に追われる「大岡川桜まつり」の関係者=横浜市中区
大勢の花見客を見込み出店準備に追われる「大岡川桜まつり」の関係者=横浜市中区

春爛漫(らんまん)もそわそわ-。県内の花見スポットが、早くも見ごろを迎えている。横浜の桜が観測史上最も早く満開となるスピード開花だが、困惑するのは各地のイベント主催者らだ。ライトアップ期間の前倒しや屋形船の緊急運航といった動きがある一方、日程変更できない主催者からは「花冷え」に期待する声も上がっている。

「開花予想を参考にして2月中旬まで待ってスケジュールを決めたのに、さらに早まるとは…」。三渓園(横浜市中区)の広報担当者は、想定外の「満開宣言」に戸惑いを隠せずにいる。ライトアップで日本庭園に浮かび上がる幻想的な夜桜が人気だけに、29日のスタート予定を急きょ、23日からに変更。三重塔を背にするメーンの景観づくりを優先させたが、一部で照明設置が間に合わないエリアもあるという。

計約600本の桜並木が両岸を彩る大岡川(横浜市中・南区)では、「花見クルーズ」が売りの屋形船業者が増発便で顧客ニーズに応える。23、24日に夜桜見物船の緊急運航を決めた「正義丸」の竹内正社長は「こんなケースは初めてだが、花が散る前に楽しんでもらわないと」と、4月以降の予約客に日程変更を打診している。

ただ、大岡川両岸の町内会などが主催する「桜まつり」は当初の予定通り4月6、7日。一ノ瀬成和実行委員長は「散った花びらが川面を埋める情景もいい。今後2週間ほどは楽しめる」と努めて冷静だ。

「山北鉄道公園」で開かれる「やまきた桜まつり」は30日からの開催予定を24日からに変更。当初の準備開始日が開催初日となり、照明設備業者らに急ピッチの作業を依頼した。「来場者をがっかりさせないよう、何としても間に合わせたい」と山北町担当者。

関係者の多くは、寒さで開花が遅れたここ数年の傾向や、平年を下回った2月の平均気温からイベント日程を決めた。だが3月に入って気温の高い日が続き、予想を裏切られた格好だ。

近畿日本ツーリスト神奈川は、昨年と同じ4月4、11日で設定していた日帰りバスツアーの中止を決めた。秦野や小田原など桜の名所巡りにイチゴ狩りを組み入れたコース。今から企画を練り直す時間はなく、担当者は「昨年は好調だったのに残念」と自然相手の企画の難しさを吐露する。

一方、長年の慣例や出演者の日程調整が困難との理由で開催日程を変更できない主催者も。今月30、31日に初開催する「茅ケ崎さくら祭り」(茅ケ崎市)の関係者は「花より団子作戦」と、ご当地グルメによる集客を狙う。4月7日に開催する「渋田川桜まつり」(平塚市)の関係者は「川沿いは冷たい風が吹くので、散らずに残ってほしい」と望みをつないでいる。

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