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養護施設支援サイト「お願いタイガー!」が開設2年、横浜にもパソコンや家電届く/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年03月20日 23:03

工藤事務長と自転車置き場。サイトを通じて17台が寄せられた=横浜市中区の聖母愛児園
工藤事務長と自転車置き場。サイトを通じて17台が寄せられた=横浜市中区の聖母愛児園

児童養護施設に暮らす子どもたちと、支援したい人をつなぐウェブサイト「お願いタイガー!」が開設され2年が過ぎた。施設の求めるノートパソコン、扇風機などの品がひと目で分かり、共鳴した支援者がそれぞれの方法で届ける。「善意の糸」が、横浜をはじめ各地で結ばれている。

サイトは、「タイガーマスク」を名乗る匿名の支援者が、施設へランドセルなどを寄付する動きが全国に広がった2011年1月、ボランティアの手で誕生した。

2歳から18歳までの男女87人が暮らす横浜市中区の児童養護施設「聖母愛児園」(佐藤慎一郎施設長)。この2年ほどで、サイトを通じ全国から250点を超える品が届いた。1946年に設立、長く地域住民の厚意に支えられてきたが、サイトの存在ゆえ受け取れた品も多い。

福島第1原発事故の影響で節電を求められた11年初夏。「冷房の代わりに扇風機を使いたい」と、工藤則光事務長(50)が書き込むと、千葉県の男性が応じた。男性は知人のメーカー代理店や製造元と交渉、新品80台を無償で送ってくれたという。

高校を卒業し施設を巣立つ18歳の子どものノートパソコンも寄贈された。金銭的余裕があまりないまま新生活を始める子どもたちには「心強い限り」。

サイトは、兵庫県加古川市でIT関連企業を営む阿比留康光さん(39)がボランティアで運営する。「必要な場所に必要なものが届く効果的な仕組みを考えた」。自身も2児の父親、子どもの幸せを願う気持ちを後押ししたいと、開設したのだという。

「物品募集」「さしあげます」などのコーナーがあるサイト掲示板にはこれまで、全国の支援者と施設側合わせて300件以上の書き込みがあった。利用登録後は、両者がメールや電話で直接やりとりするため、実際に寄付が成立した件数は分からない。

施設側の「大きな鯉(こい)のぼりをいただき子どもたちは大はしゃぎ」「トースターが届き、餅が膨らむ様子を見てすごいすごいと喜んでいる」という書き込みから感謝の気持ちが伝わる。

阿比留さんは「インターネットを使い慣れている若い人たちが、サイトと施設の橋渡し役になってほしい」と期待する。サイトは障害者や高齢者施設も利用できるため、「高齢者の利用登録を手伝ったり、情報を届けたり、いろいろな支援ができる」と話す。

サイト利用は無料。「お願いタイガー!」のURLはhttp://onegaitiger.com

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