1. ホーム
  2. 社会
  3. 「希望の彩りに」南三陸町の寺院へアジサイ株分け/鎌倉

「希望の彩りに」南三陸町の寺院へアジサイ株分け/鎌倉

社会 神奈川新聞  2013年03月07日 16:06

津波で流され、塩害で伐採された杉並木。跡地に鎌倉のアジサイを植える=宮城県南三陸町の大雄寺境内(鎌倉市社会福祉協議会提供)
津波で流され、塩害で伐採された杉並木。跡地に鎌倉のアジサイを植える=宮城県南三陸町の大雄寺境内(鎌倉市社会福祉協議会提供)

東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の寺院に今春、「鎌倉アジサイの苑(その)」がつくられる。「アジサイ寺」として知られる鎌倉市内の寺院が株分けし、荒地と化した境内に彩りを添える。

市社会福祉協議会が企画し、市や市風致保存会など7団体が協力する。

植栽先は、津波の被害を受けた大雄(だいおう)寺(小島孝尋(こうじん)住職)。長谷寺や成就院など鎌倉の6寺院が提供し、4月から3年かけて計約2千株を植える。

大雄寺によると、境内は最高樹齢300~400年とされる杉並木に囲まれていたが、津波と塩害による伐採で約80本が失われた。鎌倉市社協は「安らぎの場を再生させたい」と現地の社協を介して提案。寺側は「復興の支えになる」と歓迎した。

今春は、東北の気候に耐えられる品種500~千株が集まる見通しで、鎌倉のボランティアが4、5月に植栽する。現地の住民が手入れし、7~8月の見ごろに間に合わせる。

一方、鎌倉市内の小中学校では7月から、来春以降に植える挿し木を育てていく。植栽を通じた鎌倉と南三陸の児童・生徒の交流も視野に入れている。

市社協の金川剛文さんは「復興への道のりは長いが、アジサイの彩りが被災者の希望になればいい」と願った。市社協は震災後、市内の高校生と大学生とともに、南三陸町の農漁業の支援を続けている。

今春の植栽は、4月19~20日、5月17~19日の2回。市内に在住・在勤の20歳以上のボランティアを募集している。アジサイの提供も募っている。問い合わせは市社協電話0467(23)1075。

【】


成就院のアジサイ=2010年撮影
成就院のアジサイ=2010年撮影

シェアする