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塔ノ岳山頂「日の出山荘」解体へ、景観改善と安全対策で県と秦野市/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年03月06日 23:54

解体作業が行われることになった日の出山荘=今月2日、塔ノ岳山頂(秦野市提供)
解体作業が行われることになった日の出山荘=今月2日、塔ノ岳山頂(秦野市提供)

丹沢山系の塔ノ岳(1491メートル)山頂に長く廃屋として残っていた「日の出山荘」が、解体されることになった。山頂の景観を損ねていたほか、強風でトタンなどが飛ばされれば登山者の事故につながる恐れもあるため、県と秦野市が9、10日の2日間、ボランティアの力を借りて解体作業を行う。

同市などによると、日の出山荘は1950年代後半ごろに建てられた。15人程度を収容し、土産品の販売も行っていた。閉鎖した時期は定かではないが、山小屋関係者によると少なくとも1986年には閉鎖されていたという。

トタン張り2階建ての山荘は閉鎖後、そのままになっていて、現在は窓ガラスが割れ、トタンはさび、屋内は布団や食器などが散乱している状態という。当時の山荘経営者は既に亡くなっており、対応が取られていなかったという。

だが、近年の登山者の増加を受け、景観の改善と登山者の安全対策として、県と同市は2012年度に入り、廃屋の解体撤去を決定。今月2日にボランティアを含め22人がチェーンソーなど解体で使う資機材を山頂まで運搬した。9、10日の解体作業には約30人が参加する予定。トタンなどの廃材はヘリコプターで運搬し、同市で処分する。

県は水源環境保全税を活用して山中にあるドラム缶など大型ごみを撤去する活動を進めており、今回のヘリコプターによる廃材の運搬費用約130万円も同税で賄う。

丹沢山小屋組合の松田浩一組合長は「山頂の登り着いた所に廃虚の小屋が立ちはだかり、登山者からも『景観がよくない』という声が上がっていた。気持ちよく登れるよう改善し、さらに登山者を増やしたい」と話している。

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