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母たちにフラダンスを 相模原のaiさん、育児の悩み分かち合う場に/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年01月14日 11:39

サークル仲間とともに、新年最初のフラダンスを披露したaiさん(右端)=7日、相模原市南区の県立相模原公園
サークル仲間とともに、新年最初のフラダンスを披露したaiさん(右端)=7日、相模原市南区の県立相模原公園

子育て中の母親にフラダンスを教える女性がいる。自身も2歳の長男がいるaiさん(34)=相模原市中央区。思うに任せぬ育児と向き合うから今、仲間と分かち合いたいメッセージがある。「No rainno rainbow(雨が降らないと虹は出ない)」-。フラの故郷ハワイに伝わる古い教えでもある。

県立相模原公園で7日に開かれた新春の催しに、昨春立ち上げたサークルのメンバーと出演した。「舞台を降りたら、皆それぞれの『ママ』に戻る。新しい気持ちでまた頑張ってほしい」。踊り終えた直後のaiさんの言葉は自分に言い聞かせるようでもあった。

フラとの出合いは、11年前。仕事に疲れ、日常に楽しみを覚える余裕を失っていた。偶然、耳にしたハワイ音楽がきっかけでフラに行きつく。優しい調べに体を揺らせば、「自然な自分でいられる」と感じられ、のめり込んだ。

踊りを学ぶための費用や時間を惜しまず、上達に合わせてスタジオも次々変えた。周囲への競争心も激しく燃やした。「熱中すること自体に生きがいを感じるようになっていた」

考えに変化が生まれたのは出産後。育児に追われ、フラのスタジオ通いも諦めていたある時、自宅で子どもを抱いたまま、ハワイ音楽に体を揺らしてみた。長男は寝息を立て、自分の気持ちも軽くなった。

「やっぱり私にはフラしかない」。同時に、浮かんだ言葉もあった。かつて通った教室で講師のハワイ人男性に教えてもらった、あの「No rain-」。困難を乗り越え、生きることを諭すメッセージだ。

フラを広めることで、同じ境遇の母親たちを元気づけられないか。思いは募り、昨春にサークルを立ち上げ、自宅や公民館で月2回の頻度で教え始めた。チラシやブログを通じて、仲間は16人に増えた。

フラに打ち込む充実感と、母親仲間が集まる安心感。メンバーの福嶋智恵さん(30)にとっては、衣装代の捻出や自主練習の時間を割くのも一苦労だが、「フラで味わう達成感が育児に向かう気力をもたらしてくれる」。サークルでフラを始めた本山はつきさん(33)も「育児に忙しかったはずが、サークルに加わり生活にメリハリが生まれた。日常をもっと楽しめるようになった」と話す。

aiさんは実感を込めて言う。「何かに頑張れる自分を持っておくことや、悩みを分かち合える仲間がいることが行き詰まった時の自分を助ける。子育てはずっと続く。ただ、やまない雨はない。いつか出合える虹があると信じるから今がある」

aiさんたちのサークルは、子育て中の母親の参加を募集中だ。問い合わせは、メールアドレスaai5335@ezweb.ne.jpまで。

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