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初売り商戦異状あり? そごう初の元日営業で波紋/神奈川

経済 神奈川新聞  2012年11月28日 22:29

毎年1月2日早朝の横浜駅東西の百貨店前は、初売り目当ての客の行列が風物詩となっていた。しかし、来年はそんな光景に変化が生じそうだ。東口のそごう横浜店が、1985年の開業以来初めて元日営業に踏み切るからだ。福袋やイベントを充実させ、元日に客を呼び込みたいそごう。一方、西口の横浜高島屋は、例年通り2日からの営業だが、「どれほどの影響があるか読めない」として動向を注視している。

来年から全店舗で元日営業を行うことを決めたそごう・西武。「最近は元日から営業する大型ショッピングセンターなども多く、初詣の帰りに家族で買い物するスタイルが定着しつつある。そうしたニーズに応えたい」。そごう横浜店の担当者は、元日営業の狙いをそう説明する。

ただ、ポルタ、ルミネ、マルイシティ横浜、横浜ベイクォーターといった東口の商業施設はいずれも元日は休む方針。客の回遊が期待できないだけに、やはり気掛かりなのは来店客数だ。初売りの目玉である福袋については「例年以上に気合が入っている」という。

「外れなし」の福引などの準備も急ピッチで進む。「せっかく元日から来店してくれたお客さまを、手ぶらで帰らせるわけにはいかない」。担当者は力を込める。

一方の横浜高島屋。毎年1月2日の開店前には約2万人の行列ができ、オープンと同時に店内は大盛況となる。今回、福袋は前年より2千個多い5万5千個を用意する予定という。

悩ましいのは、冬物のクリアランスセールだ。従来はそごうと同じ2日からの開催だったが、今回からそごうが1日早くスタートを切る形となる。

「(元日の時点で、そごうが)どんなブランドを、どの程度まで値下げしてくるのか。大きな影響はないと期待しているが、正直言って、ふたを開けてみないと分からない」といった声も聞かれる。

各百貨店が、1年の幸先を占う意味で重要と位置づける初売り。来年、笑うのはどの店か-。

◆体験モノや実用的商品も

福袋で独自色競う

県内百貨店は来年の初売りに向け、福袋の準備を進めている。各店が力を入れるのは、特別な時間を過ごすことのできる体験型企画や、コメなど実用的な商品。消費者の節約志向が続く中、お買い得感や独自色をアピールし、顧客を取り込みたい考えだ。

そごう横浜店は2013万円のダイヤモンドルースを目玉に据える一方、大相撲・貴乃花部屋の見学、横浜DeNAベイスターズへの一日入団、横浜・南本牧ふ頭での貨物船見学など体験企画を充実させた。28日に実施した「福袋お見分け会」で、内田雅己店長は「前年比1・5倍の5万5千個を販売する。売り上げは同2倍を見込んでいる」と強調した。

横浜高島屋は着付け教室付きの男性用着物、子どもを対象にした相鉄線の駅長体験などの福袋を限定販売する。高島屋共通商品では北海道物産展のバイヤーとして親子で商品選びを体験したり、自分の手で苗を植え、コメを収穫したりするといった企画も。

東急百貨店たまプラーザ店ではプロカメラマンによる家族写真の出張撮影や、コーヒーに関する技術や知識を持つ「バリスタ」が自宅に来てデザインカプチーノを作ってくれる福袋が登場。「モノよりもコト、思い出を重視した企画」という。

さいか屋は省エネ型住宅(2013万円)が目玉。体験モノでは試食やお土産付きの親子パン教室、工場見学などを2013円で販売する予定という。

京急百貨店は実用的な商品が中心となりそう。「満腹袋」(1万円)と題したコメなど食料品の詰め合わせは毎年、開店1時間前に整理券がなくなるほど。今回も人気を集めそうという。神奈川グルメを中心に集めた福袋も初登場する。

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