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多地点同時検出に挑戦、木星閃光現象でかわさき宙と緑の科学館/神奈川

社会 神奈川新聞  2012年11月28日 22:27

多地点同時モニタリング観測に取り組んだ明大天文部の学生=かわさき宙と緑の科学館
多地点同時モニタリング観測に取り組んだ明大天文部の学生=かわさき宙と緑の科学館

かわさき宙(そら)と緑の科学館(川崎市多摩区)が、新たな天文分野の一環として、木星の表面に小天体が衝突して引き起こされる閃光(せんこう)現象をとらえる観測に取り組んでいる。太陽系の生成過程の解明に役立てる狙いで、一定の時間、複数の地点から観察する必要があり、国立天文台(東京都三鷹市)や国内各地の観測施設と連携。近くにキャンパスを置く明治大学天文部の学生も協力している。

木星の閃光現象の観測は、国立天文台が、観測設備やスタッフが整っている同科学館に協力を要請。両施設をはじめ、国内各地の観測施設と連携、世界的にも例がないとされる「多地点同時モニタリング観測」による閃光現象の検出にチャレンジしている。

同科学館と国立天文台の連携の歴史は長く、昭和30年代には同天文台と川崎市内の学校の校庭で流星2点観測などに取り組んできた実績がある。今年4月には同科学館の施設が全面改装され、天文観測室の望遠鏡の精度もアップ。近くにキャンパスを置く明治大学の天文部に所属する学生も協力し、11月2日から11日の深夜にかけて、望遠鏡に惑星用カメラと画像蓄積用パソコンを接続し観測を続けた。

木星の閃光現象を撮影する狙いについて、同科学館の担当者は「閃光現象は木星への小天体の衝突によって引き起こされると考えられる。画像からは衝突した天体のサイズが推定でき、木星の軌道上にある小天体の分布状況を解明する手がかりになる。こうした未知の領域が解明されることで、太陽系が生成されるプロセスの解明にもつながる」と説明する。

現在、同科学館では収集した画像の解析を進めており、木星がよく見えるようになる年明けごろ、市民向けに観測の成果を報告する予定だ。

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