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旧相模川橋脚が天然記念物に指定へ、関東大震災液状化で出現/神奈川

神奈川新聞  2012年11月17日 00:29

地中から出現した当時の橋脚(茅ケ崎市提供)
地中から出現した当時の橋脚(茅ケ崎市提供)

文化審議会(宮田亮平会長)は16日、「大平山元(おおだいやまもと)遺跡」(青森県外ケ浜町)など8件を史跡に指定するよう田中真紀子文部科学相に答申した。

県内では、1923年の関東大震災による液状化で地中から出現した「旧相模川橋脚」(茅ケ崎市)が国指定天然記念物に指定するよう答申された。保存のため地中に埋められており、肉眼では見えないが、液状化現象としては全国初の指定になるという。

橋脚はヒノキ製で10本。同市下町屋1丁目の小出川沿いにあり、指定面積は約1880平方メートル。関東大震災をもたらしたマグニチュード(M)7・9の大正関東地震で水田に姿を現したもので、当時の歴史学者沼田頼輔は鎌倉時代に源頼朝の重臣稲毛重成が妻の供養のために架けた橋と考察した。26年に国史跡に指定されている。

年月を経て橋脚の傷みが激しくなり、市は2001年から保存整備のための調査を実施。周辺の地盤に液状化による墳砂や変形した地層が確認され、橋脚が液状化によって押し上げられたと分かった。

東日本大震災で液状化が注目されたのを受け、市は天然記念物としての指定に向けた準備を開始。国の文化審議会から「復旧作業が行われることにより、液状化現象は保存が困難。旧相模川橋脚は、その様相をとどめた場所として極めて重要」と評価された。

地中に埋められた橋脚の上には10本のレプリカが立てられ、記念碑や説明板も設けられている。市社会教育課は「地震のエネルギーのすごさを伝える貴重な財産として、防災教育にも役立てていきたい」としている。

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