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鉄道コラム前照灯(137) シドニーのモノレール

神奈川新聞  2012年11月09日 12:00

ツアーで海外に出ると、先々でやはり鉄道が気になる。シドニーではどういうわけかモノレールにひかれた。それが「遊園地感覚」と聞いたからだ

▼ビルの谷間を走る。街の人々の頭上をゆく。全線高架。並木の枝葉をかすめて道路を渡ったりする。跨座式の列車は身をくねらせ、オフィスの窓辺に沿うかと思えば、そのまま建物の中に立ち寄ったりもする。自在な立ち回りである

▼メトロ・モノレールという。環状(といって円形ではない)の路線を持ち、港と繁華街、観光スポットを結ぶ。全8駅3・6キロをおよそ13分かけて一周する。なぜか一方通行。反時計の左回りである。いくら回っても料金は5ドル。豪州らしくない規模だ

▼開業は1988年。フィリップ提督のシドニー入植200周年記念の年だった。期待されたカジノが沿線にできなかったため当初、客足は伸び悩んだという話がある。いまはどうなのか

▼さて臨港地区のダーリングパーク駅から乗ってみた。5分おきくらいに次々やってくる。車両も赤や青の編成があってカラフルだ。車内は案外狭く、観覧車のような向かい合わせの座席。これって、うっかり乗り過ごしたら、もう一周するしかないと気づいた。とはいえ騒ぐほどのこともない。なるほど「ご用とお急ぎでない方はゆっくりと乗っておいで」なのだ。(F)

【神奈川新聞】


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