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100歳画伯・藤江理三郎さんが16日から祝いの個展、意欲が活力/厚木

社会 神奈川新聞  2012年10月14日 22:03

制作中の作品を見る藤江さん=厚木市下古沢のアトリエ
制作中の作品を見る藤江さん=厚木市下古沢のアトリエ

100歳を迎えてなお画業に燃える洋画家がいる。厚木市下古沢の藤江理三郎さんは現在もほぼ毎日、自宅兼アトリエで絵筆を執っている。そんな老画伯をたたえる家族らが企画した100歳の祝いの個展を16日から開く。地元では初開催だけに「ありがたいこと」と感謝の思いをかみしめる。

藤江さんは1912(明治45)年、小鮎村(現・厚木市)の生まれ。子どものころから絵が得意で、旧制厚木中学校(現・県立厚木高校)時代に美術部の教師から母校である東京美術学校(現・東京芸術大)を勧められ、油絵科に入学。首席で卒業した。

38(昭和13)年に文展(現・日展)に入選。都内で活動していたが、戦地で肺を病み、療養のため古里に戻ってきた。48(同23)年には日展で特選に選ばれている。

70年代初頭からは、療養も兼ねて長女が留学していたスペイン・バレンシアに滞在。独特の色彩に魅せられ、以後約30年にわたりスペインの風景、人物などを描いた。病気で屋外での創作活動ができないため、各地を回って景色のよい宿を探し、窓から見える風景などを題材にしたという。

現在は厚木のアトリエで地元産の果物などの静物画を描く。地元住民らが持ち寄るアケビやクリ、ザクロなどを題材にする。「実だけでは絵になりにくい」というと、最近は枝についた状態で持って来てくれるという。

100歳を迎えてもなお旺盛な創作意欲に、藤江さんは「特に目標はない。描きたいから描いている」。またそれが長生きの秘訣(ひけつ)だともいう。

今回の個展は、藤江さんの家族らが100歳の祝いに準備を重ねてきた。スペイン時代以降の作品を中心に40点ほどを展示する予定だ。

「百歳の洋画家・藤江理三郎展」は16日から22日まで、厚木市中町の市民ギャラリーで開かれる。午前10時~午後6時半(最終日は同2時まで)。入場無料。問い合わせは同ギャラリー電話046(225)0771。

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