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非常時に人員輸送を、横須賀のNPO法人、船の出動態勢整える/神奈川

社会 神奈川新聞  2012年09月09日 19:23

災害時などにボートを活用しようと態勢を整える「横須賀港湾防災支援会」のメンバーら=横須賀市長瀬
災害時などにボートを活用しようと態勢を整える「横須賀港湾防災支援会」のメンバーら=横須賀市長瀬

災害時に陸上の交通が寸断されるといった非常事態に対応しようと、東京湾に漂流するごみの収集作業などを行うNPO法人「横須賀港湾防災支援会」(後藤常正代表)が、所有する船の出動態勢を日々整えている。「自分たちにできる範囲の支援を」と、船を人員輸送に活用したい考えだ。

同会は2009年7月、横須賀市内の釣り愛好家らで結成。「いつも楽しませてもらっている横須賀の海に恩返しを」。そんな共通の思いを胸に、月に2回の頻度で市の近海で清掃を続けている。

活動の狙いはもう一つ。海上の事故や災害が起きた際の出動支援だ。

会を結成する直前の同年春。横須賀の20代の漁師が東京湾でイワシ漁をしている最中に海に転落。後に設立する同会の会員となる仲間で船を出し、5日間、朝から日没まで捜索を行った。事故は、「漁業者でない自分たちも、非常時に対応できる態勢をつくろう」と考える大きなきっかけとなったという。

正会員20人のうち、半数が全長6メートルほどのプレジャーボートを所有。小回りが利く小型船の特長を生かし、関係機関と連携しつつ、災害発生現場付近まで行政機関などの要請に基づいて船を出動、救助を必要とする被災者らを輸送する構想だ。

東日本大震災発生時、市内各所で渋滞が発生。「海上輸送の役割の重要性を実感した」と後藤代表は振り返る。同会は、災害によるトンネルの崩壊や橋の落下など、陸上の交通が寸断される事態を常日頃から想定し、船の有効利用を目指している。

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