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平均年齢70歳以上のゴスペルグループ誕生、横浜でお披露目へ/神奈川

社会 神奈川新聞  2012年08月18日 13:45

「被災地支援の歌でも、おばあちゃんとかおじいちゃんに『大丈夫だよ』と言われるような安心感を感じる声。(このような時代に)必要な声だと思う」と話すPi坊さん=横浜市神奈川区西神奈川
「被災地支援の歌でも、おばあちゃんとかおじいちゃんに『大丈夫だよ』と言われるような安心感を感じる声。(このような時代に)必要な声だと思う」と話すPi坊さん=横浜市神奈川区西神奈川

平均年齢が70歳を超えるゴスペルグループ「横浜JyBers(ジーバーズ)ゴスペルクワイヤ」が、横浜市神奈川区に誕生した。区内の音楽家Pi坊(ぴーぼー)さん(33)率いるカラオケ教室のメンバーが一念発起し、慣れない英語の歌にも挑戦している。「1人もいいけど、みんなで歌うのが楽しい」とメンバー。25日には、横浜・県民ホールで開催の「横濱ゴスペル祭2012」に登場し、“円熟”の歌声を響かせる。

「まさか英語を歌うなんて。冥土(めいど)のみやげだよぉ」。87歳の女性が楽しそうに声を上げると、周囲から「本当よねえ」と笑い声。ジーバーズの練習は毎週月曜日、同区内のカラオケ店で開かれる。

メンバーは、いずれも近隣に住む。練習日は昼食を共に取り、おしゃべりに興じつつ、Pi坊さんの指導を受ける。普段は演歌、歌謡曲を中心に、それぞれが歌声を磨く場。今年で7年目を迎える教室には、下は61歳から上は93歳まで、男女16人が通っている。

そんな面々が未知の分野に挑むことになったきっかけは、毎年恒例のゴスペル祭だ。

実は、Pi坊さんは、同市内で別のゴスペルグループを指導し、毎年この催しに参加していた。ところが、今年は不参加。同イベントの主催者と話しているうちに「お年寄りのゴスペルをつくれないか」と、アイデアが浮かんだという。

5月ごろから、カラオケ教室の時間にジーバーズとして、ゴスペル祭を目指した練習を始めた。曲目に選んだのは「アメージング・グレース」と、東日本大震災の被災地を励ますPi坊さんのオリジナルソング「一円玉」だ。

「ゴスペルも分からないし、英語の歌にも抵抗がある。みんな最初は戸惑っているようだった」とPi坊さん。だが、なじみのある旋律でもあり、徐々にメンバーは楽しんで歌えるようになってきたという。

歌詞カードを見ながら、身ぶり手ぶりをつけて歌う表情は、真剣そのもの。こぶしを効かせる普段のレパートリーとは異なるが、大きな口を開けて気持ちよさそうに発声している。

普段は演歌歌手の天童よしみさんのファンという竹内君代さん(72)は「たくさんの友達と歌うのは、楽しい。ゴスペルはチャンスがあればもっと続けたい。おなかから声を出して歌うのは、健康にとってもいいのよ」と声をはずませる。

7月に開かれた予選を経て、イベントへの出場を決めたジーバーズ。Pi坊さんは、本番に向けてその歌声の魅力をこう話す。「みんなの人生、生活がにじみ出ている。無心で、歌詞の意味を考えるとか上手に歌うとか、考えていない。でも、とても深みや丸みがあって安心感を与えるんです」

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