1. ホーム
  2. 社会
  3. 「世界最先端の医療を」、新百合ケ丘総合病院があす1日オープン/川崎

「世界最先端の医療を」、新百合ケ丘総合病院があす1日オープン/川崎

社会 神奈川新聞  2012年07月31日 11:14

「PET―CT」を用いた検査システム
「PET―CT」を用いた検査システム

地域医療、専門医療を柱とした総合病院として新百合ケ丘総合病院が8月1日、川崎市麻生区にオープンする。がん、心臓病、脳疾患などの克服へ高機能の検査、治療システムを積極的に導入するとともに、救急医療、産婦人科、小児科も備え、川崎市北部医療圏の地域医療を担う。がん検診では原因や症状を的確に診断する「PET―CT」を市内で初めて導入した。

同病院は南東北グループ医療法人社団「三成会」が開院。敷地面積は約4万2千平方メートル、建物は地上6階地下2階(延べ床面積約3万3千平方メートル)。病床は377床で、このうち個室は180床、集中治療室(ICU)は10床、地上ヘリポートも備える。開院時の医師は50人。小田急線新百合ケ丘駅から徒歩約10分。

がんなどの早期発見、予防へ、がん細胞の活動状況を画像化する「PET」(陽電子断層撮影法)と、形状を見る「CT」(コンピューター断層撮影法)を重ね合わせた高精度な検査装置「PET―CT」を2台導入、将来的には3台体制にする。

治療面では「切らずに痛みがない」治療法を重視し、体にメスを入れず、がんなどの病巣だけを多方面からエックス線で集中照射する最新の低位放射線治療装置「サイバーナイフ」も備えている。

また、肉眼では確認できない患部の微細構造を3D(立体)映像で医師が見ながら、3本のロボットアームを遠隔操作する手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」を採用。泌尿器科(前立腺がん)から適用を開始し、子宮がんなどにも適用範囲を広げていく考えだ。

がん治療法の一層の高度化へ向けては、南東北グループの旗艦である総合南東北病院(福島県郡山市)が取り組んでいる粒子線治療の一種である「陽子線治療」をさらに進め、正常細胞は壊さずにがん細胞のみを破壊する治療法である「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の臨床試験に2014年度から着手。東京理科大学生命医科学研究所(千葉県野田市)とも連携し、共同研究も進める。

開院に当たって、三成会の渡邉一夫理事長は「『すべては患者さんのために』という理念の下、世界最先端の医療サービスを提供することで地域医療に貢献していきたい」とコメントした。

【】


手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」
手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」

シェアする