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介護ロボ事業を普及へ、2施設に5機種を配備し「活躍」公開/神奈川

社会 神奈川新聞  2012年07月17日 12:03

介護現場でお年寄りの話し相手になるコミュニケーションロボット「PALRO」
介護現場でお年寄りの話し相手になるコミュニケーションロボット「PALRO」

医療・福祉分野での介護ロボット導入を加速させようと、県は8月から、実用型ロボットの普及推進事業をスタートさせる。横浜市内の2施設を最先端技術の「ショーウインドー」に位置付け、歩行支援や対話タイプなど5機種を配備。活躍ぶりを公開して導入を促すとともに、使用時の評価を改良に役立てる。急速な高齢化の波に備え、介護従事者の負担軽減とサービス向上につなげる考えだ。

「クイズで遊びませんか」。二足歩行で近寄り、明るい声で話し掛ける。富士ソフト(本社・横浜市)が開発した「PALRO」(パルロ)は、人の位置や言葉を認識する機能を搭載した高さ40センチの小型ロボットだ。高齢者の話し相手となり認知症予防などへの効果が期待される。

自立支援やコミュニケーションといった、さまざまな用途で実用化が進む介護ロボット。県はパルロのほか、足に装着して歩行機能を補う「HAL」(ハル)、ペット同様に癒やし効果を生むアザラシ型の「PARO」(パロ)などの導入支援を進めていく。

今回の取り組みは、特別養護老人ホーム「芙蓉苑」と、リハビリテーション科を持つ「長田病院」(いずれも横浜市港南区)の2施設を「介護ロボット普及推進センター」とし、約300万円のリース料などを県が負担して5機種(計約30台)を導入。現場での性能を評価して開発・改良に生かすとともに、活用現場を県内の医療関係者らに公開して別施設での導入検討を後押しするのが狙いだ。

県によると、県内でロボット導入済みの医療福祉施設は数カ所にとどまっているのが現状。パルロ1台で67万円など高額な導入コストや活用方法の認知度不足が課題という。

13日に県庁で行われた2施設との協定締結式で、黒岩祐治知事は「ロボットが現場で役立つ様子を実感すれば普及につながる」と強調。全国トップレベルのスピードで高齢化が進む神奈川で、お膝元のハイテク技術を駆使した新たな福祉サービスの充実を目指すという。

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