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産業と福祉の融合でイノベーションを 川崎のフォーラムで成果報告

社会 神奈川新聞  2017年03月25日 02:00

ユニバーサルデザインタクシーの工場夜景ツアーなどが紹介されたフォーラム
ユニバーサルデザインタクシーの工場夜景ツアーなどが紹介されたフォーラム

 産業と福祉の融合によって新たな福祉機器や社会的価値を創造する「ウェルフェアイノベーション」のフォーラムが23日、川崎市幸区の市産業振興会館で開かれた。同市の主催で、企業や福祉団体などの関係者ら約180人が参加。福祉現場で課題になっている「移動のバリアフリー」や「排せつケア」での取り組みの成果などが報告された。

 足が不自由な人でも手でアクセルやブレーキを踏める補助装置を開発したニコ・ドライブ(高津区)の神村浩平社長は、自らの車いす生活に触れながら「移動格差の解消は大切。『障害者は送迎が必要』『車はぜいたく品』といった先入観はおかしい」と強調。車の運転が可能になることで「移動距離とともに人生も広がった」と話した。

 移動を支える試みとして川崎タクシー(川崎区)の関裕之専務は、車いすのまま乗車できるユニバーサルデザイン(UD)タクシーによる工場夜景ツアーを紹介。「20年前にUDタクシーを導入した際は、(ワゴン型は)タクシーとして認識されず、流しても手を挙げてもらえず採算割れしていた」と事業化の道のりを振り返っていた。

 このほか、排尿予知センサーや排せつ検知のプロジェクトでは「頻尿が22回から4回に減った」と介護負担の軽減効果が報告された。市独自の福祉製品の基準「かわさき基準(KIS)」の認証式も行われ、新たに30製品が追加された。福田紀彦市長は「今後も社会、世界が抱える問題解決の発信につながれば」と期待していた。


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