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激動期の暮らし記録、郷土史家らが冊子刊行/逗子

社会 神奈川新聞  2012年05月18日 13:02

冊子「激動期の日本 逗子を語る」を持つ黒田さん=逗子市内の自宅
冊子「激動期の日本 逗子を語る」を持つ黒田さん=逗子市内の自宅

戦前から戦後にかけての暮らしぶりを収録した冊子「激動期の日本 逗子を語る」が刊行された。既に解散した市民団体「逗子に市立博物館をつくる会」の有志が、逗子市内のお年寄りらから聞き取った話を一冊にまとめた。

同会は、米軍池子住宅地区内で発掘された遺跡の公開などを目指して1994年に発足。古文書の保存活動などを続け、2005年に解散した。

「逗子を語る―」は同会の活動期間中、お年寄りらから聞き取った「戦争」「暮らし」「風習」などを後世に伝えたいと、解散後の収録も加え、郷土史家で同会会長だった黒田康子さん(96)と元会員有志が編集・発行した。

久木、山の根、池子、沼間、桜山、逗子、新宿、小坪の8地域に柱建てされており、「久木」では、昭和初期の海軍工廠(こうしょう)の建設や学徒動員の様子を紹介。「池子」でも、池子弾薬庫の建設に携わったとされる朝鮮人労働者の働きぶりのほか、朝鮮人労働者の子どもと一緒に中学で学んだ記憶などが掘り起こされている。

「逗子」では、逗子駅前のロータリーに置かれた街頭テレビのにぎわいや田越川でシジミを採った思い出も。手書きの図面や写真が随所に盛り込まれており、戦前から戦中、戦後の暮らしぶりをうかがうことができる。

黒田さんは「誰もが苦しんだ戦後を知ることで、本当の平和の意味を考えてほしい」と話している。

A4判92ページ。2千部を印刷。1冊500円。問い合わせは黒田さん電話046(871)5696か、元会員の小池さん電話046(871)1947。

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