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病気休職解雇は無効 「漁協が権利乱用」地裁横須賀支部

社会 神奈川新聞  2017年03月23日 10:43

 横須賀市東部漁業協同組合の元職員灰田亜基さん(40)が病気休職中に解雇されたのは不当として、職員としての地位確認などを求めた訴訟の判決で、横浜地裁横須賀支部(庄司芳男裁判官)は22日、解雇を無効と認め、漁協に未払い賃金などの支払いを命じた。

 判決によると、灰田さんは2014年4月、自身の主任昇任の話がなくなったことをきっかけに抑うつ状態となり、医師の診断書を漁協に提出して欠勤するようになった。漁協は同年9月、「以前から遅刻、早退が多かった」など6つの理由を挙げて解雇を通知。灰田さんは15年11月、医師から復職可能と判断され、復職願を漁協に提出した。

 庄司裁判官は欠勤を病気休職と認めた上で、休職期間中の解雇を制限した労働基準法に反すると指摘。解雇理由についても「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であるとは認められない」とし「漁協が権利を乱用した」とした。

 判決後の報告会で、灰田さんは「主任になる話が固まっていたのに暴言を言われ、精神的に不安定になった。職場環境を改善してもらいたい」と話した。

 漁協側の代理人、呉東正彦弁護士は「解雇がやむを得ないということだったという漁協の主張が認められず極めて残念」とコメントした。


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