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着るだけで疲労回復、厚木のメーカーが新ジャンルのウエア販売へ/神奈川

社会 神奈川新聞  2012年05月01日 22:08

ベネクスのリカバリーウエアと中村社長=厚木市旭町の本社
ベネクスのリカバリーウエアと中村社長=厚木市旭町の本社

ことし2月、かながわビジネスオーディション2012で奨励賞を、第75回かわさき起業家オーディションでかわさき起業家優秀賞などを相次いで受賞したベネクス(中村太一社長)。運動中に着てはいけない「リカバリーウエア」で、まったく新しい“休養時専用のスポーツウエア市場”の創出に取り組んでいる。

リカバリーウエアは、同社と東海大、神奈川産業振興センターの産学公連携で開発。プラチナなどを練り込んだ特殊繊維が自律神経に作用し、疲労回復を促す新ジャンルのスポーツウエアで、運動後や就寝時に着用する。新宿伊勢丹や日本橋三越など大手百貨店、トレーニングジムのゴールドジム、スポーツ用品専門チェーンなどで販売中だ。

中村社長は25歳のとき、全国で介護施設を運営する会社から独立。起業当初は床ずれ予防のマットレスの開発・販売を手掛けていた。商品ラインアップを増やそうとリカバリーウエアの前身となるTシャツ「ケアウエア」を福祉施設の現場職員向けに開発し、都内の展示会に出展したのが転機になったという。

ブースを訪れたゴールドジムの担当者は「アスリートにいいのではないか」。激しいトレーニングで神経が高ぶり、十分な睡眠がとれないと疲労が蓄積、故障しかねない。トレーニング方法など運動面、サプリメントなど栄養面の進歩に対し、遅れていた疲労回復という休養面に着目。デザイン性を高めて参入した。

2010年から本格的に販売を始め、五輪メダリストや格闘家らトップアスリートを中心に徐々に浸透し、大相撲の横綱白鵬も特製の浴衣タイプを着用する。「最近はニーズが広がっている」と中村社長。百貨店では、時差ぼけに悩む国際線パイロットや、生活が不規則になりがちな医師らが購入していくという。

海外での販路も開拓中で、今後はルームウエアなどの一般向けや、高齢者の介護予防といった市場にも進出する考え。中村社長は「神奈川発のリカバリー市場を世界中につくっていきたい」と意気込んでいる。

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