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日系少年チーム 「バンクーバー新朝日軍」 野球通じ交流を 24、25日 ハマスタで試合

スポーツ 神奈川新聞  2017年03月22日 12:51

2015年の来日時には野球をきっかけに友情を深めた(バンクーバー新朝日軍提供)
2015年の来日時には野球をきっかけに友情を深めた(バンクーバー新朝日軍提供)

 第2次世界大戦前のカナダで人気を博し、戦争で消滅した日系人野球チーム「バンクーバー朝日軍」を前身とする少年野球チームが今月、横浜市を訪れる。2年ぶりの来日となる今回の日本遠征でも、同世代の野球少年たちと試合を通じて親睦を深め合う予定だ。

 朝日軍は1914年に日本人移民を中心に結成された。日本人移民が雇用を奪う存在として見られ、差別や偏見があった時代、フェアプレーに徹するチームは多くの人たちから敬愛を集めたという。

 日系社会の誇りとまでなったチームは41年に戦争の影響で消滅を余儀なくされたものの、創設100周年の2014年に少年を中心に「バンクーバー新朝日軍」として再始動。翌年にはバンクーバーの姉妹都市の横浜市など4都市を巡り、交流試合を行った。

 チームを率いる猪亦功憲監督は「前回の遠征以後、自発的に練習する選手が増え、目標を持って取り組むようになった」と話す。チームは16年にNPO法人化、当初は日系人15人しかいなかったメンバーも7~18歳の120人を超えるほどに増えたという。

 「礼に始まり、礼に終わる」などをモットーに掲げ、練習も日本にならったものが多い。東海大相模高野球部出身の経験を生かして現地でコーチを務め、今回の遠征でも事務局を担う瀬藤彰一さん(24)は「連係プレーなどは他のカナダのチームより細かい」と語る。かつて小技で体格差をはねのけた朝日軍の伝統を受け継いでいる。

 15人の選抜チームは現在、国内を転戦中。24、25日には横浜スタジアムで横浜南ボーイズ、横浜泉シニアと合同練習会や試合を行う。猪亦監督は「朝日軍の歴史を日本に伝えたいし、選手は野球を通じた交流の経験を今後に役立ててもらいたい」と期待している。


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