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菜の花畑を33年間で13倍に拡大、農地を観光農園に整備/大井

社会 神奈川新聞  2012年04月20日 11:37

耕作放棄地で養蜂を営む小出さん=大井町篠窪
耕作放棄地で養蜂を営む小出さん=大井町篠窪

担い手不足に悩まされる農地を借り受け、体験型の観光農園に整備しようと大井町の農業法人が取り組んでいる。養蜂のために植栽した菜の花畑は33年間かけて13倍に拡大、隠れた名所となっている。目指すのは四季折々の花をめで、自然に触れることができる体験施設。代表の小出晧治さん(75)は「農地の荒廃対策が大きな課題。景観を資源にして人を呼び込み、里山の保全につなげていきたい」と話している。

今春法人化した大井町篠窪の農業法人「蜂花苑」。「ふるさと農園四季の里」と銘打って活動を進めており、3月には菜の花や桜の祭りを開催した。

もともとは担い手を失った耕作地だった。幼いころ、兄が養蜂に取り組んでいたこともあり、ミツバチの飼育に関心があったという小出さん。人づてに1500平方メートルほどの雑木林を借り受け、「ツルハシとスコップで整地するところから始めた」土地は、苑長の吉井幸子さん(63)との二人三脚で約2万平方メートルにまで広がった。

菜の花や桜はミツバチの成長を促すための栄養分として栽培を始めた。2010年には早咲きの春めき桜100本を植樹。菜の花とともに、ピンクと黄色のコントラストを広げた。

辺り一面に広がる甘い香りや、晴れた日には富士山も望める景観を目当てに、町外から観光客が訪れるようになった。しかし、「観光農園化」には一年を通して観光客が訪れる仕掛けが必要。そこで、小出さんは花の時期を終えた菜の花畑をカボチャやトウモロコシ、ナスなどの畑に転換していきたいという。

「夏休みの自然体験や秋の収穫祭などのイベントを通じ、一年を通して農業に触れる機会を提供したい」と意欲をみせる。

観光農園として売り出すとともに、農作物の商品化にも取り組んでいきたいという小出さんは「地域の人にアルバイトとして手伝ってもらっており、さらに観光客を呼び込むことができれば地元の活性化にもつながるはず」と話している。

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一面の菜の花畑となった農地。好天時には富士山も眺めることができる
一面の菜の花畑となった農地。好天時には富士山も眺めることができる

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