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高層階のお年寄り救え、戸塚の市民グループが震災に備えたラジオドラマ制作/横浜

社会 神奈川新聞  2012年03月28日 13:36

防災をテーマにラジオドラマづくりに挑んだ東海林俊治さん=戸塚区
防災をテーマにラジオドラマづくりに挑んだ東海林俊治さん=戸塚区

マンション高層階に残された高齢者を救うには―。横浜市戸塚区の 市民グループが、そんな震災時の課題を題材にしたラジオドラマを制作した。作品は、防災がテーマのラジオドラマの全国コンテストで最優秀賞を受賞。メンバーは「防災を考える一助にしてもらえれば」と、作品を地域に配布することも考えている。

物語は、震度6弱の地震が戸塚区のマンションを襲うところから始まる。震災後、13階に一人で住む高齢の男性が心臓発作を起こして意識不明に。その救助に奮闘する住民の姿を通じ、地域社会の共助がいかにあるべきかを問う。

ドラマは、地元のコミュニティー放送局「エフエム戸塚」が昨年7月に企画。番組出演経験のある人に呼び掛け、区民5人と同局パーソナリティーの計6人で制作に取り掛かった。

マンションを舞台にしたのは、メンバーの一人、東海林俊治さん(69)。電車から東戸塚地区に立つマンション群を見て、ひらめいたという。

区の担当者や地元の消防署などを取材。東戸塚のマンションにも足を運び、管理組合から話を聴いた。「救急隊が遅れても住民が助けに行けるような、共助の仕組みがあれば救える命があるかもしれない」。取材で知った課題やヒントを脚本に反映させた。声の出演もメンバー本人。階段を上った時の息切れ音は、実際に自宅マンションを1階から7階まで駆け上がった際のものを使うなど細部にもこだわった。

作品は約4カ月かけて昨年11月に完成。約7分間の力作は、同12月の独立行政法人「防災科学技術研究所」のコンテストでテーマ設定などが評価され、全国17作品の中から最優秀賞に輝いた。メンバーはマンションや学校などに配布したい考えで「住民が共助の気持ちを忘れないことが減災につながると思う。その輪を広げたい」と話している。

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