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「元町の春」和菓子に、元街小の児童がデザイン/横浜

社会 神奈川新聞  2012年03月21日 22:11

和菓子を考案した元街小3年2組の児童と、担任の菅谷教諭(後列右)、金米堂本店の金子弘美さん(同左)=横浜市中区
和菓子を考案した元街小3年2組の児童と、担任の菅谷教諭(後列右)、金米堂本店の金子弘美さん(同左)=横浜市中区

赤いくつにサクラの花びら―。横浜・元町の春をイメージし、地元の小学生たちが和菓子をデザインした。地域の人ら約500人に行ったインタビューと、プロのアドバイスを基に1年間かけて商品化までこぎつけた。子どもたちは「たくさんの人が季節を感じながら味わってもらいたい」と笑顔。春の息吹とともに造形の美しさに癒やされ、繊細な甘さに魅せられることを楽しみにしている。

デザインしたのは横浜市中区山手町の市立元街小学校3年2組の児童。童謡から連想し、ハイヒールのモチーフをあしらった「赤いくつ」、サクラとバラをかたどった「元街・花のハーモニー」の2種。同校近くの和菓子店「金米堂(きんぺいどう)本店」(中区石川町)に並んでいる。どちらも「練り切り」という種類で、菓子の名前も子どもたちが付けた。

自分たちを「ひまわり?!たんてい団」と名付け、学校周辺の「不思議」を探した昨年4月の授業がきっかけ。「探究心を育てたい」という担任の菅谷泰尚教諭が見守る中、同店が120年続いていることに子どもたちは驚いた。

伝統の味で多くの人から愛される老舗の秘密を探るべく、手作業により丹念に仕上げる工程を見学させてもらった。4代目店主の金子伸司さん(44)の職人技に感動し、同校での出前授業もお願いした。和菓子の歴史や、季節感の大切さなどを学んだ。

理解が深まるにつれ、「自分たちも商品を作ってみたい」という声が上がった。地元・元町を和菓子で表現しようと、昨年12月、街頭インタビューを敢行。印象を聞いて回った。

「おしゃれで西洋的」。浮かび上がった元町のイメージと、春を感じさせるデザインを一人一人が練り上げた。

マリンタワーや客船のモチーフ…。斬新な発想で金子さんに提案したが、細かい表現は難しいと1度は断られた。それでも何度も何度も描き直し、粘土や、実際の材料を使って試作を重ねた。

その熱意が金子さんに届いた。「一緒に学んだ子どもたちに応えたい」。忙しい合間を縫って、児童複数のアイデアを二つの和菓子に再現。商品化を決めた。デザインが採用された金城柚芽さん(9)は「何度もデザインを変えて大変だったけど、形になってうれしい」と目を輝かせる。

金子さんによると、いずれも「元町らしくてかわいい」と好評という。個数限定で4月上旬まで販売予定。問い合わせは、同店電話045(641)6532。

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「赤いくつ」(左)と「元街・花のハーモニー」
「赤いくつ」(左)と「元街・花のハーモニー」

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