【平成に生まれて】(1)奮闘、追い続けたい 女性の社会進出|カナロコ|神奈川新聞ニュース

【平成に生まれて】(1)奮闘、追い続けたい 女性の社会進出

記者の視点=小田原支局・岩﨑千晶(平成元年生まれ)

G7のうち日本が110位で最下位となった「ジェンダー・ギャップ指数」2018年版

G7のうち日本が110位で最下位となった「ジェンダー・ギャップ指数」2018年版

 男女雇用機会均等法が施行されてからおよそ30年。「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%」とする政府目標が掲げられるなど、女性の労働を巡る環境は平成の間に大きく変化してきたように見える。一方で、内閣府の資料によると、全国の都道府県議会に占める女性議員は10・1%(2017年12月末時点)にとどまるなど、男女平等とは程遠い現状もある。「女性の社会進出」について、地方議会の女性議員らに取材し考えた。

 「議員になり、嫌だったのは酒の席。セクハラがたくさんあった。今はだいぶ改善されてきていると思う」

 県内で20年以上にわたって政治の世界に接してきたベテラン女性議員は、振り返る。議員デビューしたころは、議会関係者らが出席する宴会の席には、コンパニオンを呼ぶことが当たり前だった。自身も同僚議員や行政職員から足を触られたり、いやらしい言葉を掛けられたりといった被害に、よく遭った。

 女性議員が現在より少なく、当たり前の存在でなかったゆえに、よりセクハラが横行していた側面もあった。別の中堅女性議員も、「かつて議会には女性議員が一人しかいなかった。今は増えて、そのときよりもやりやすくなっている」と実感している。

 一方で、選挙が間近になれば、「一回にっこりと笑えば何票も入っていいね」と同僚の男性議員から揶揄(やゆ)される。仕事に一生懸命に取り組んでいると、「もし自分の妻がそれだけ仕事ばかりしていたら許さない」といった言葉を掛けられたこともある。こうした、女性であることを理由に対等な議員とみなさないかのような理不尽な言動は、現在も日常的にあるという。

感じたギャップ


 県西部の担当となり2年弱。ある町議会本会議の取材に訪れたとき、男性が椅子を埋める様子を目の当たりにして、「議場は男の人ばかり。入って行って良いのだろうか」と傍聴席への入場をためらう高齢女性のことが印象に残っている。

 見渡してみると、県西2市8町の首長・議長はいずれも男性で、ほとんどの自治体の議会で女性は圧倒的に少数派。そんな状況に、中高生時代に自分なりに思い描いていた社会の雰囲気とのギャップを、ふと感じた。

 受験して進学した中高一貫の女子校では、卒業生の多くが大学に進学。大半の生徒の目標はおのずと大学進学に設定され、「医師」「教師」「国際協力組織」など、さまざまな夢を友人たちは抱いた。

 自宅では、キャリアウーマンや高校教師、刑事、弁護士などとして、主人公の女性が男性と対等に現場でバリバリ働くテレビドラマに夢中になった。「女性の社会進出」を当たり前のことのように感じながら10代を過ごした。

 一方、大学に進学し、就職活動を迎えたときのことを思い返すと、面接官の多くは男性。...

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