文化財、火災から守れ 大磯・慶覚院で訓練|カナロコ|神奈川新聞ニュース

文化財、火災から守れ 大磯・慶覚院で訓練

本堂に向けて3本のホースで一斉に放水=慶覚院

 文化財防火デー(26日)に先立ち、大磯町高麗の慶覚院(けいがくいん)で12日、文化財消防訓練が実施された。冷たい雨の中、町消防本部や教育委員会の職員ら約40人が参加し、貴重な町の財産を守ろうと真剣に訓練をこなした。

 訓練は、2009年3月に吉田茂元首相の旧邸が全焼したのを教訓に翌年始まった。節目の10回目となる今年は、鎌倉時代に制作された木造地蔵菩薩(ぼさつ)坐像をはじめ、県・町指定の有形文化財3体が安置されている慶覚院で初めて行った。

 午前10時、本堂から出火したという想定で訓練を開始。秦良徳住職が模擬の文化財を持ち出して初期消火をした後、通報で駆け付けた消防団と消防隊が手際よく3本のホースで一斉放水した。

 訓練に参加した秦住職は「文化財は一度失うと取り戻せない。地元の消防団と一緒に訓練できて良かった」と話していた。

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