本牧海づり施設40周年、にぎわい続ける憩いの場|カナロコ|神奈川新聞ニュース

本牧海づり施設40周年、にぎわい続ける憩いの場

【2018】沖合の船舶をながめながら釣り糸を垂れる釣り人=8月、横浜市中区

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 市民の憩いの場となっている本牧海づり施設(横浜市中区)が開業40周年を迎えた。「行き交う船を眺めながら釣りが楽しめる」をうたい文句にオープンして以来、県内外の釣り人が大物目当てに来場。近年は女性同士のグループや若者といった新たなファンが増え、にぎわいを見せている。

 残暑厳しい8月末。子連れの夫婦が楽しそうに針に餌を付けたり、若者が釣り道具を洗ったり。平日昼にもかかわらず、護岸は多くの人で埋まっていた。

 1978年のオープン。開業直後の同年8月10日の本紙に「釣れない イヤ釣れる!! 本牧海釣づり公園でホットな論争」との記事がある。「釣れない」との批判を受けた当時の中区長が実地検証し、12匹のメバルを釣り上げたことが報じられ、市民の関心を集めていたことがうかがえる。

 それから40年。指定管理者として施設を運営するイオンディライトの高橋啓輔さん(46)は「定期的なイベントやスマートフォンでの釣果情報の発信もあり、来場者は増えている」と話す。2008年度の入場者数は13万6千人だったが、16年度は16万8千人まで増加した。釣り糸を垂らす桟橋の下を魚が回遊することから「初心者でも楽しめる」(高橋さん)のが特長だ。年間を通じ、イワシやアジなどがよく釣れる。

 最近は女性だけのグループの来場が目立つ。背景には「『釣りガール』と呼ばれる女性がメディアで取り上げられたことも要因ではないか」と高橋さんは推測する。また、普段着で遊びに来て「さおってレンタルできるんですか」と尋ねるなど、従来の釣り愛好者とは異なる層の来客も多い。「16年に始めた『大人の初心者釣り教室』は男性会社員をターゲットとしていたが、女性客が3~4割を占めることもあり、うれしい誤算だった」と相好を崩す。

 4歳の娘と釣りを楽しんでいた座間市の女性は「護岸には柵があり子連れでも安心。管理棟で子どもを休ませられ熱中症対策にもなる」と笑顔で話していた。

 同社の首藤剛さん(57)は「台風などで運営に影響が出ることもある。開業から月日がたち施設のメンテナンスも重要になってきた」と気を引き締める。

 今後も初心者と上級者がともに楽しめるサービスを提供していく。高橋さんは「釣果が期待できる夕方の営業時間の延長などで市民に喜んでもらいたい。上級者向けには、指定魚種の大物を釣り上げる『月間大物賞』も続けたい」とさらなるにぎわいに意欲を見せている。


本牧海づり施設 横浜駅東口、または桜木町駅からバスで「海づり桟橋」下車。営業時間は季節により異なる。定休日は奇数月第2火曜と12月31日、1月1日。つり料は大人900円、中学生450円、小学生300円。問い合わせは、同施設電話045(623)6030。

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