大口病院患者中毒死、県警が元看護師を聴取 逮捕状請求へ
- 社会|神奈川新聞|
- 公開:2018/07/07 11:22 更新:2018/07/07 21:44
大口病院から名称を「横浜はじめ病院」に変更した病院=2017年12日、横浜市神奈川区
特捜本部によると、2016年9月20日、同院4階に入院していた同市港北区の男性=当時(88)=が死亡。点滴袋の液体に通常ではみられない泡立ちがあり、異変に気付いた同院から署に通報があった。司法解剖などの結果、遺体と点滴から殺菌作用が強い界面活性剤の成分が検出され、死因は中毒死と判明した。
県警は、何者かが点滴に異物を混入したとみて、同23日に特捜本部を設置。同じ病室で同18日に死亡し、いったんは病死と診断されていた同市青葉区の男性=当時(88)=の遺体からも同様に界面剤の成分を検出。中毒死と判明した。
特捜本部は男性2人への殺人事件として、捜査。医療の知識がある何者かが注射器で点滴に異物を混入したとみて、病院関係者らから事情を聴くなどしていた。