思いやり予算、本当に必要? 米国人の映画監督の目|カナロコ|神奈川新聞ニュース

思いやり予算、本当に必要? 米国人の映画監督の目

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/05/16 10:37 更新:2018/07/07 14:07
 日本が負担する米軍駐留経費(思いやり予算)について考えるドキュメンタリー映画「ザ・思いやり2」の上映会が20日、ウェルシティ市民プラザ(横須賀市西逸見町)で開かれる。3年前に公開された第1作に続き、米国出身で海老名市在住のリラン・バクレー監督(53)がメガホンを取り、その在り方に再び、一石を投じた。監督は「社会問題に関心がない人にも見てほしい」と呼び掛けている。

 思いやり予算をテーマにした監督2作目の今回は、「希望と行動編」と題し、沖縄県や横須賀、相模原2市など米軍基地を抱える全国各地に飛び、反基地運動の歩みをたどったり、座り込みを続ける参加者にインタビューを敢行したりするなど、平和活動に取り組む市民に焦点を置いた。

 「思いやり予算が必要なほど、米軍がお金に困っているなら」と、迷彩服を着たサンタクロースに自ら扮(ふん)し、横須賀市内の街頭で募金を呼び掛けてもいる。監督は「『米軍基地は駄目』の一辺倒ではなく、楽しく見てもらう工夫もした」と説明する。

 思いやり予算は、在日米軍駐留経費の日本側負担分の通称で、1978年度予算で基地労働者の福利費などを負担したのが始まり。日米地位協定に負担義務は明記されておらず、特別協定で日本の負担分を決めており、年間約1900億円にも上る。

 綾瀬、海老名市に20年以上住む監督は、7年ほど前に沖縄で思いやり予算の存在を知り、その在り方に疑問を覚えた。第1弾では、在日米軍人の住宅や学校、ゴルフ場、ファストフード店などに日本の税金が投入されている現状を紹介、自身の疑問を世に投げ掛けた。

 上映会は、市民有志でつくる「映画『ザ・思いやり』を横須賀で観(み)る会」の主催。前売り券千円、当日券1200円。午前10時半からと、午後2時からの2回上映で、各回とも監督のトークがある。問い合わせは、沢園昌夫代表電話090(4835)6681。

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