石牟礼道子「椿の海の記」 境界やすやす跨ぐ 融通無碍なみっちん|カナロコ|神奈川新聞ニュース

石牟礼道子「椿の海の記」 境界やすやす跨ぐ 融通無碍なみっちん

日本文学あの名場面/中島京子(小説家)

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/02/18 11:58 更新:2018/12/02 14:41

「椿の海の記」の一場面を拡大して読むにはこちらから(PDF)


 『椿の海の記』は、石牟礼道子さんの自伝的作品で、4歳のときの記憶が記述のおおもとにある。「おもかさま」は、「みっちん」とも「みっちゃん」とも呼ばれる4歳の童女の祖母で、精神を病み、盲目で、「神経殿(しんけいどん)」という綽名(あだな)を奉られる老女である。みっちんは徘徊(はいかい)症状に見舞われるおもかさまを探して歩いたり、...

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