垣間見る古代の暮らし 遺跡試掘の成果展示・相模原|カナロコ|神奈川新聞ニュース

垣間見る古代の暮らし 遺跡試掘の成果展示・相模原

ミニ展示を紹介する相模原市教委文化財保護課の河本雅人さん(左)と佐藤ななみさん

 相模原市南区当麻と中央区田名に広がる複数の遺跡を試掘調査した成果を紹介するミニ展示が、史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(同市中央区田名塩田、通称・旧石器ハテナ館)で開かれている。3月21日まで。

 市教育委員会文化財保護課が同館に近い塩田原地区、市場地区、谷原地区、宿東地区の遺跡を試掘した成果の一部を展示した。遺跡の年代は旧石器時代から近世まで長期にわたっている。

 同課の河本雅人さんらによると、出土品のうち興味深いものの一つが、古代の帯金具。縦横2センチ程度の四角形の金具で古代の役人が帯に付けたものだが、今回発掘されたものは家を建てる際に柱の穴に入れたものともみられるという。

 細い管の真ん中に穴が開けられた「土錘(どすい)」は、魚釣りの重りか、網の重りなどに使われたとみられる。土器の一種の土師(はじ)器、陶器の一種の須恵(すえ)器の破片なども含め、それぞれの時代の人々の暮らしの一端をうかがう29点が展示されている。

 河本さんは、「周辺の地名の一つである『塩田』は平安期の書物にも見られ、一帯は大規模な集落があった地区と以前から考えられていた。今回の試掘でそのことが考古学的に裏付けられた」と話している。

 ミニ展示は午前9時から午後5時まで。入館無料。問い合わせは、同館電話042(777)6371。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR