簡易宿泊所、アートで一新 川崎に外国人向けゲストハウス|カナロコ|神奈川新聞ニュース

簡易宿泊所、アートで一新 川崎に外国人向けゲストハウス

アートが施された客室に立つ吉崎さん =川崎市川崎区日進町

他の写真を見る
 簡易宿泊所が立ち並ぶ川崎市川崎区日進町で、古い簡宿の建物を改装した外国人旅行者向けのゲストハウスが営業を始めた。客室は複数のアーティストが川崎の街などをテーマにしたアートで彩りイメージを一新。老朽化した建物が多く、廃業も相次ぐ簡宿街に新風が吹くか、注目を集めている。

 今月半ばから営業を始めたのは「日進月歩」。建設・不動産業「NENGO」(本社・高津区)が元の簡宿の運営会社を買い取り、築54年の木造2階建ての建物を改装した。簡宿の古めかしい味わいも残しながら、新しい空間に仕上げた。

 館内は延べ床面積約184平方メートル。客室は和室15室があり、広さは2、3畳で簡宿の時のままだが、五つの部屋の壁や天井にアートを施し、雰囲気を一新。5人のアーティストが「川崎と日進町」をテーマに鶴や梅の花、川崎のネオン街、花札のデザインなどを描いた。

 2カ所の洗面所やシャワールームは刷新。簡宿の管理人が使っていた部屋は壁を取り払い、旅行者同士が交流できる共用リビング(23平方メートル)にした。川崎を紹介するミニイベントも開催していくという。

 日進町の簡宿街は高度成長期に建設現場や港湾で従事する日雇い労働者が利用し活況を呈した。近年は高齢化が進み生活保護受給者の生活の場となっていた。11人が死亡した2015年5月の簡宿火災以降、市の支援で民間賃貸に転居する利用者が増え「30軒前後あった簡宿は10軒近く廃業した」(市建築管理課)という。

 旅行業の藤田観光や楽天トラベルなどを経て、日進月歩の運営会社役員に就いた吉崎弘記さん(43)は「元々は活気にあふれる街だったわけで、日進町の皆さんと一緒に新しいお客さんを増やし、再び元気な街にしたい」と意気込む。

 JR川崎駅東口から徒歩12分、八丁畷駅からは5分。同駅は羽田空港から電車で約20分の好立地とあって、吉崎さんは「グーグルマップで探して旅行者が来る時代だから外国人やバックパッカーに利用してもらえると思う。“インスタ映え”する客室で、川崎らしい街の雰囲気も楽しんでもらえれば」と期待している。

 1泊3500円~。楽天トラベルで予約可。問い合わせは、日進月歩電話044(223)7478。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR