多摩川での経験、ジャカルタで生かす 川崎のNPOが現地の川浄化へ協力|カナロコ|神奈川新聞ニュース

多摩川での経験、ジャカルタで生かす 川崎のNPOが現地の川浄化へ協力

多摩川河川敷でごみ拾いをする参事官(右)ら=川崎市多摩区宿河原

 多摩川の恵みを生かした街づくりに取り組むNPO法人多摩川エコミュージアム(川崎市多摩区)が、インドネシアのジャカルタ中心部を流れるチリウン川の浄化で現地のボランティア団体と協力することになった。市民運動が汚染した多摩川をよみがえらせた経験を生かす。両河川沿いの市民交流や、浄化への情報発信を共同で行うなど連携していく。

 ジャカルタ湾に注ぐチリウン川は全長約120キロの都市河川。首都を代表する川だが、生活排水が流入し大量のごみが捨てられ汚染が激しい。今年7月、現地を訪れた同NPOのメンバーらが汚染を目の当たりにし協力を約束した。

 チリウン川沿いでは26のボランティアグループが清掃団体「きれいなチリウン川運動」をつくり環境改善を実施。毎年11月11日を「チリウン川の日」と定め一斉清掃を行っている。協力の手始めにと同NPOと現地の団体が11日、初めて両河川で同じ時刻にごみ拾いを行った。

 多摩川には、活動に共感したインドネシア大使館公使参事官(49)らが訪れ一緒に清掃。「両国の市民がごみ拾いで交流するのは初めてで感動している。永遠に続くよう応援したい」と話した。日本のIT企業に勤める会社員(28)は「日本のお掃除文化を学びたい」と連携に期待した。

 ジャカルタ市内でごみ拾いを行う「ジャカルタお掃除クラブ」メンバーが2015年春に多摩川の清掃活動を視察したのをきっかけに交流が始まった。

 同NPO副代表理事(69)は「多摩川もかつて生活排水が流れ込み洗剤の泡が川面を覆ったが、いまではアユが大量に遡上(そじょう)する川に戻った。同じ都市河川の復活の役に立ちたい。市民が積極的に美化活動をすれば行政が動いて下水処理施設が整備され、川もきれいになる」と話す。

 今後は、両河川のウェブサイトを共同制作するなどして、ごみ問題の情報交換や発信を続けていくという。

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