〈時代の正体〉差別主義者のデモを許可 16日午前に中原区で実行へ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉差別主義者のデモを許可 16日午前に中原区で実行へ

【時代の正体取材班=石橋 学】在日コリアンの殺害を唱えるヘイトデモを繰り返してきた人種差別主義者、津崎尚道氏=川崎市高津区=が16日に同市中原区で計画しているデモの申請について、県公安委員会は12日、県公安条例に基づき許可した。県警も道路交通法に基づいて道路の使用を許可した。デモは午前中に実行され、同区の中原平和公園前をスタートするとみられている。
 
 津崎氏は在日コリアンの集住地区を標的に「朝鮮人をぶち殺せ」と叫ぶ「川崎発日本浄化デモ」など12回のヘイトデモを2013年5月から主催。横浜地方法務局は昨年8月、自身の言動が人権侵害であるとを理解し、差別的言動を二度と行わないよう勧告したが、津崎氏はこれを無視してヘイトスピーチを繰り返しており、重大な人権侵害が再び引き起こされる恐れがある。

 もう一人の計画者、極右政治団体「日本第一党」最高顧問の瀬戸弘幸氏も人権侵害を食い止めようと約千人の市民の抗議で中止となった昨年6月5日の「日本浄化デモ第3弾」を「もう一度やる」とブログで表明している。

 県警は申請の許可不許可を含め日時、ルートを明らかにしていない。前回の第3弾は結果を公表していたが、「前回は主催者自ら告知している上、了解も得られた。当時は社会的関心も高かった」と説明している。

 県公安条例はデモ申請について「公共の安寧を保持する上に直接危険を及ぼすと明らかに認められる場合の外は、許可しなければならない」と定めている。市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は「確信的差別主義者のデモが行われれば、個人の尊厳が踏みにじられる人権被害が生じ、命が脅かされて『公共の安寧』も破壊される」として、申請を許可しないよう中原署などに申し入れていた。

PR