俊輔ショック(上)相思相愛にひび|カナロコ|神奈川新聞ニュース

俊輔ショック(上)相思相愛にひび

唯一無二の存在失う

 スーツ姿で報道陣の前に現れた中村俊輔は、無理やり笑顔をつくっているように見えた。決断の理由を問われ、数秒間沈黙した後、横浜の至宝は「純粋にボールを追いかける。もう一回、そういうことをしたい」と口を開いた。

 ここに至るまで「苦しい時間だった」という。「(背番号)10番だし、マリノスのユニホームだし、(移籍は)考えたこともなかった。自分でも不思議。マリノスで終われれば一番いいと思っていた」。40分間に及んだ取材中、視線は何度も宙をさまよっていた。

 後半戦をほとんど不在にし、負傷に泣いた2016年。ただ、結果として「リハビリの時間が長くなるといろんなものが見えてきた」シーズンだったと振り返っている。

 チームの強化だけでなく、親会社日産自動車の世界的なPRも視野に入れ、イングランドのマンチェスター・シティーなどを傘下に持つシティー・フットボール・グループ(CFG)と資本提携したのは2年余り前。そのCFGの意向で体制は大きく変わった。

 選手との対立が表面化していたモンバエルツ監督の続投、ベテランへの冷遇、長年支えてきたスタッフの解雇-。過渡期だとはもちろん自身も分かっていたが、心を痛め、クラブと何度も話し合いを重ねてきた。

 「これは違うんじゃないかということが毎日あった...

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