J2相模原の高木琢也新監督(53)が2日、オンラインで就任会見に臨み、「自分のこれまでの経験をチームに注ぎ、一丸となって目的を成し遂げる。今は苦境だが、最後は笑えるシーズンにしたい」と抱負を述べた。
クラブの望月代表とは、横浜FCの監督時代に師弟関係だった。現在J2最下位に低迷するチームの再建を託され、「サッカー人として監督というものを第一に置いている。あまり深く考えずにやってみようと思った」と引き受けた際の心境を明かした。
現役の日本代表時代は大型ストライカーで「アジアの大砲」と呼ばれた高木氏。現在リーグワーストの10得点と攻撃力アップが喫緊の課題であるチームの印象について「後ろに比重を置き、相手に対しての厳しさやハードワークが少し欠けていた印象」と語る。その上で「アグレッシブな姿勢はエッセンスとして入れていきたい。球際や切り替えでしっかりファイトしてもらい、攻撃では縦の意識は絶対に見せたい」と意識改革を行う。
2018年まで6シーズン率いた長崎戦(5日・ギオンス)が初陣となる。「最後まで諦めない姿勢を見せ、見ている人のハートに何かを感じてもらえる試合をしたい」と後半戦での巻き返しを誓った。(木田 亜紀彦)