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サポートカンパニー笠原不動産・笠原幸男さん(66)
フロンターレ、ハタチの物語(21)一人一人「の」クラブ

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2016年10月13日(木) 12:50

あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「の」。私の、地域の、とクラブが一人一人の自分ごとになればとの思いからだ
あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「の」。私の、地域の、とクラブが一人一人の自分ごとになればとの思いからだ

 JR鹿島田駅近くで半世紀ほど続く笠原不動産は、クラブに年10万円以上を支援する「サポートカンパニー」だ。「チームが川崎の価値を高めてくれれば、不動産屋としても助かるからね」。その特典として使えるチームロゴを、名刺や店の封筒に印刷している。

 川崎で生まれ育った。少年のころ、父に連れられ川崎球場に行った。「大洋ホエールズも好きだったけど本当は巨人、いや、長嶋茂雄ファンだった」。鼻につく球場のにおい、大人の仲間入りをしたような高揚感、選手の格好よさ。はな垂れ小僧は夢中になった。

 20年前、フロンターレが創設された。「地域密着で頑張ります」とスタッフが来た。商店街の旦那連中に相手にされないのに、何度も何度も。年1万円でチームを支援するサポートショップという制度ができて、賛同した。担当スタッフの熱意に根負けしたからだ。

 同業者の仲間に声を掛けた。「されど1万円だけど、酒を飲みに行くのを一度我慢すると思って、応援してやろうよ」。首を横に振る人が多かった。「どうせまた、川崎から出て行くんじゃないの」。プロ野球の大洋とロッテ、サッカーのヴェルディ川崎…。

 「俺らの世代はさ、小さい頃にみんな川崎球場に行っているんだよ。プロチームに見捨てられたというショックを引きずっている人は、けっこう多いんだ」

 少し距離を保ちながらチームを見ていた。「地域とともに」「子どもに夢を」。クラブが口だけではないことが分かった。スタジアムにも行くようになった。本日フロンターレ最終戦のため、臨時休業します-。店頭に張り出したお知らせを、近所に笑われた。

 「川崎フロンターレじゃなくて、川崎『の』フロンターレと言えることが大事なんだよね」。私の、家族の、地域の、みんなの。ほんのちょっとの郷土愛は、きっと町を変えていく。不動産屋さんの、確信だ。

 =隔週木曜掲載

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