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平間銀座商店街・乕井(とらい)一雅さん(51)
フロンターレ、ハタチの物語(20)宝のようなくじを愛し

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2016年9月29日(木) 10:07

あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「宝くじ」。外れるかもしれない状況から、スタッフと一緒に当たりくじに変えてきたという感慨からの言葉だ
あなたにとってフロンターレを一言で表すと、という問いの答えは「宝くじ」。外れるかもしれない状況から、スタッフと一緒に当たりくじに変えてきたという感慨からの言葉だ

 「小暮」は、30年続く町の天ぷら屋さんだ。JR平間駅近くから延びる、平間銀座商店街。フロンターレが地域密着の一歩目を踏み出したともいえる通りだ。

 「飛び込みでスタッフが来たのが1997年ごろ。それからずっとだもんね」。自分ももともとサッカー好きで、Jリーグ開幕前から試合を見に行っていた。「特に読売ヴェルディね。ラモスにカズに武田、北沢…。当時は完全なスター軍団。Jリーグ開幕で川崎をホームにしたけど、全国のチームという感じだった」。その後を受ける形となったフロンターレは、ちょっと様子が違った。

 スタッフがしつこく「地域密着」と繰り返す。その足がかりとして、商店街と手を取り合いたいと。思い出したのは、欧州でのクラブのあり方だった。

 「港町だったり労働者の町だったり、向こうはそうした地域の色を背景にまずクラブができて、それがだんだんと強く大きくなっていったから、地元に自然と愛されている。日本は企業チームが先だから順序が逆だけど、フロンターレは欧州のクラブみたいになろうとしてんのかなあと」

 商店街は地域の核だという自負もあった。仲間と声を掛け合い応援を始めた。店舗が年会費を払い、チケットなどを受け取る「サポートショップ」の制度は、ここが走り。「最初の50店くらいの半分以上がうちらの仲間。今では800店に近づいているんだからね」。ルーキーに地元貢献のあり方やチームの方針を実感させる、「新人研修」が始まったのもここだ。

 愛するクラブの挑戦は、ギャンブルや宝くじのようだと思ってきた。「ずっとJ2だった可能性だってある。今は強くなったし、代表選手もいるから、賭けには勝っていることになるんだろうけど、ずっとこれが続くわけでもないはず」

 少し置き、でもね、と接ぎ穂する。「もしフロンターレが弱くなってJ2に落ちても、平間は見捨てないよ」。大当たりしなくてもかまわない。手元にあるだけで何か起きるかもとドキドキして、成長を見守る親のような温かい気持ちにもなれる。そんな宝のようなくじであり続けてほしい。

 =隔週木曜掲載

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