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TOKYO 2020
24日から陸上日本選手権 神奈川から五輪へ、最終決戦

その他スポーツ | 神奈川新聞 | 2021年6月24日(木) 06:00

男子110メートル障害決勝 追い風参考で13秒05をマークして優勝した泉谷駿介(右)=相模原ギオンスタジアム

 陸上の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権は24日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕する。既に五輪参加標準記録を突破している男子110メートル障害の泉谷駿介(順大、武相高出身)をはじめ、国内最高峰のアスリートたちがしのぎを削る最終決戦。神奈川からは何人が関門を突破できるか。

男子110障害 武相高出身の泉谷、好調維持

 扉に片手を掛けている。男子110メートル障害の泉谷は5月の関東学生対校選手権(関東インカレ)で参加標準記録を突破。日本選手権で上位3人に入れば代表に内定する。

 コロナ禍の昨季は故障に泣いたが、勝負のシーズンは3月の日本室内選手権で 60メートル障害の室内日本新記録を樹立すると、110メートルでも4月の 織田記念国際、5月の関東インカレと快記録を連発。スプリント力の強化も奏功し、好調を維持している。

 表彰台を巡る争いは熾烈(しれつ)だ。13秒30の自己ベストはリオデジャネイロ五輪決勝5位のタイムに相当するが、現状は国内3番手。先を行く金井大旺(ミズノ)、高山峻野(ゼンリン)に加え、後ろを振り返れば突破を狙える選手が複数迫る。

 それでも、成長著しい21歳は歓迎する。「レベルが高い中で競い合えるのはうれしい」。見据えるのは表彰台の最高所。「13秒2台は確実にいける。やっぱり1番で、しっかり勝って(五輪に)行きたい」と勝負に徹する構えだ。

女子3000障害は白鵬女子高出身の吉村有力

女子3000メートル障害の吉村玲美は実業団勢を破り、五輪切符を手繰り寄せることができるか=5月、相模原ギオンスタジアム

 女子も学生が元気だ。3000メートル障害の吉村玲美(大東大、白鵬女子高出身)は世界ランキングでの五輪出場権獲得が有力。自己記録は参加標準に届かないものの、日本勢トップの43位に付けており「五輪は近いところにいる。タイムを切れたらいいけど、まずは優勝することを目標にしたい」と闘志を燃やす。

 短距離種目では石川優、高島咲季の青学大コンビが楽しみな存在だ。100メートル、200メートルを主戦場とする石川と200メートル、400メートルを走る高島はいずれも名門相洋高でもまれたホープ。リレー代表での選出も念頭に、好成績でアピールしたい。

県勢男子がしのぎ削る800

 県勢男子がしのぎを削るのが800メートルだ。相洋高時代から耳目を集めてきたクレイ・アーロン竜波(テキサス農工大)は米国に拠点を移し、どれだけ力を伸ばしてきたか。1学年上で、高校時代から 火花を散らしてきた松本純弥(法大、法政二高出身)も学生 トップランナーだ。

 実業団勢では東海大で箱根路を沸かせた館沢亨次(DeNA、中山中出身)の爆発的なスピードが健在。主戦場の男子1500メートルで大学の後輩、飯沢千翔(伊勢原中出身)とともに代表入りを狙う。同5000メートルの松枝博輝(富士通、相洋高出身)は県内長距離界では2大会ぶりとなる五輪切符に挑む。

 女子400メートル障害のイブラヒム愛紗(メイスンワーク、磯子高出身)は昨年10月の日本選手権で初優勝。大一番へどこまで仕上げてくるか。

跳躍種目にも注目

 跳躍種目では男子棒高跳びの江島雅紀 (富士通、荏田高出身)に注目。三段跳びの山下祐樹(Break Parking、湘南学院高出身)も5月の五輪テスト大会を制し波に乗る。

 リオデジャネイロ五輪代表組では男子110メートル障害の矢沢航(デサントTC、法政二高出身)、同400メートル障害の松下祐樹(ミズノ、小田原高出身)が出場。2大会連続のひのき舞台へ意地を見せたい。(須藤 望夢)

 
 

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