歓声の響かぬ競技場で、勝者は胴上げすることを控えた。コロナ禍の特別な大会を象徴する幕切れにも、桐蔭学園の藤原秀之監督(53)は「背伸びせず、できることを一歩ずつやり抜く大切さを選手たちが形にしてくれた」と、未曽有のシーズンを無事に走り抜いた充実感を漂わせた。
後半32分すぎ。SO中優人(3年)がタッチラインの外へ蹴り出して試合を終わらせると、観客席から采配を振った藤原監督はやり切ったよう…
桐蔭、背伸びせず一歩ずつ 藤原監督、頂点に至った選手を称賛
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一人一人とグータッチして選手をねぎらう藤原監督=花園ラグビー場(立石 祐志写す) [写真番号:473845]