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川崎1-0浦和
川崎、まずは「1冠」隙なし初V ゼロックス杯

スポーツ | 神奈川新聞 | 2019年2月16日(土) 17:00

【川崎-浦和】ゼロックス杯で初優勝し、喜ぶ川崎の選手ら
【川崎-浦和】ゼロックス杯で初優勝し、喜ぶ川崎の選手ら

 Jリーグのシーズン到来を告げる富士ゼロックス・スーパーカップは16日、埼玉スタジアムで行われ、昨季J1で2連覇を果たした川崎が天皇杯全日本選手権覇者の浦和を1-0で破り、初優勝した。賞金は川崎が3千万円、浦和が2千万円。


【川崎-浦和】前半、体を張ってボールをキープする川崎・家長=埼玉ス
【川崎-浦和】前半、体を張ってボールをキープする川崎・家長=埼玉ス

 川崎は昨季のリーグ最優秀選手の家長や中村らを軸に攻撃を仕掛け、後半7分に2012年ロンドン五輪得点王で新加入のレアンドロダミアンが先制ゴール。そのまま逃げ切った。


【川崎-浦和】後半7分、決勝ゴールを決め喜ぶ川崎・レアンドロ ダミアン=埼玉ス
【川崎-浦和】後半7分、決勝ゴールを決め喜ぶ川崎・レアンドロ ダミアン=埼玉ス

 今季のJリーグは22日のC大阪-神戸(ヤンマー)で開幕する。

 前座試合ではU-18(18歳以下)Jリーグ選抜と日本高校選抜が1-1で引き分けた。

川崎 1ー0 浦和
(前 0−0|後 1−0)


【川崎-浦和】新しく作ったおけを手に笑顔の中村憲剛=埼玉ス
【川崎-浦和】新しく作ったおけを手に笑顔の中村憲剛=埼玉ス

【川崎-浦和】優勝杯を手に笑顔の小林悠=埼玉ス
【川崎-浦和】優勝杯を手に笑顔の小林悠=埼玉ス

苦い記憶拭う1勝


 前人未到の「4冠」を掲げる川崎にとって、一発勝負を避けては通れない。シーズンを占う格好の舞台で「自分たちがこの試合を取るんだという思いをピッチで表現できた」と中村。最少得点差を感じさせない快勝は、地力を備えた証しだ。

 戦前の予想通り、圧倒的にボールを支配しながら、後半7分の先制後は追加点を奪えない。昨季までは、じれて隙を見せてきたが、「結果が全ての試合。勝利に徹する部分を見せられた」と奈良。攻守のバランスを崩すことなく90分間を戦い抜き、被シュートをわずか1本に封じた。

 シーズン序盤では出色の運動量も、キャンプで例年よりも早めに体を仕上げてきた成果だ。「今週の練習もハードだったけれど、チームが一つになって動けていた」と小林の表情も明るい。

 リーグ連覇の陰に隠れがちだが、カップ戦のタイトルには手が届いていない。YBCルヴァン・カップと天皇杯で準優勝5度の歴史を思い返し、中村は言う。「ずっと、こういう(大一番の)試合を落としてきたと言われてきたから、そこへの思いはあった」。苦い記憶をまた一つ、拭い去った。


【川崎-浦和】後半7分、決勝ゴールを決め喜ぶ川崎・レアンドロダミアン =埼玉ス
【川崎-浦和】後半7分、決勝ゴールを決め喜ぶ川崎・レアンドロダミアン =埼玉ス

ダミアン デビュー弾 空中戦で新たな攻撃


 元ブラジル代表、ロンドン五輪得点王の肩書にあぐらをかかない献身ぶりが、“サッカーの女神”をほほ笑ませた。

 後半7分、レアンドロダミアンが左クロスをゴール正面で受ける。得点を狙える状況にもフリーの中村に頭でパスを送ると、こぼれ球が再び点取り屋に吸い寄せられた。ワンバウンドの弾み際を左足でたたき「最高の瞬間」を迎えた。

 
 

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